庭に一本すだちの木を植えておけばとても便利です
すだちは丈夫な木です。
他の果樹との大きな違いは、甘くなくても利用価値があることです。
家で果樹を植えても、美味しく食べられるものを収穫することは、なかなか難しいのです。
経験者ならよくお分かりになると思います。
しかし、すだちは酸っぱいことが特徴です。
美味しいすだちと美味しくないすだちの違いは、私には判別が正直難しいですが、どちらもすっぱいすだちであることは変わりません。
しかも、害虫もあまり寄り付きませんし、ほっといても鈴なりに実をつけます。
さまざまな料理に使えるので、たくさん実を付けても困りません。
是非ともおすすめする果樹です。
すだちの収穫
すだちの素晴らしいところは、他の果樹と異なり酸っぱいものを収穫しても問題なく食べることができるところです。
さらに、害虫もあまり寄り付かない手間いらずのすだちです。
害虫が寄り付かないので、防虫剤なども撒く必要がないのでさらに安心です。
大木にもならないので、庭に1本あればとても便利です。
多くはないですが、蝶の幼虫はいます。
葉が固いのか、数も少なく食害も目立たないので防虫剤は撒かずに放置しています。
サンマが食卓に並べられるようになれば収穫の季節なのですが、最近はサンマが食卓に並びませんね。
サンマが高すぎますね!
近年は、庶民の魚とは言えません。
将来は、うなぎと同レベルになるのかもしれませんね。
すだちの一番美味しい食べ方は、サンマにかけることだと思っていますが、すだちの使いみちに困りますね。
しかたがないので、今年は他の焼き魚で堪能しましょう。
それはともかく、9月半ばごろからすだちは収穫できます。
我が家では、その日に食べる分だけをその都度収穫するようにしてます。
実を取ってしまうと当然ですが徐々に実が傷んでくるので、家で使う分はその都度収穫するようにしています。
その方が新鮮に味わえますからね。
すだちの収穫は簡単なので、子どもの仕事です。
また、冬まで収穫しないでほおっておくと、すだちの実は黄色く熟してきて、ジューシーなすだちになります。
甘いとは言えませんが、酸っぱい中にも甘みが出てきますね。
すだちは実も葉も濃い緑色なので、判別しにくいのですが、すだちの実がたわわに付いています。
毎年この調子で実を付けています。
正直、我が家だけでは食べきれません。
あまりたくさん身を付けすぎても食べ切れないので、あまり大きくならないように剪定しています。
かなり丈夫な木なので木にせずに枝を切っています。
すだち農家は、すだちの実がそれぞれ接触しないように間引きして育てているとのことです。
日を当てると、すだちの実がきれいな緑色になるからです。
しかし、我が家では間引きをしていません。
だから、ガンガン実をつけます。
手間ひまかけないことをモットーにしているので、多少小さくても色合いが悪くても我が家で使う分には問題ありません。
すだちを収穫するときは、ハサミで実の付け根の枝で切るようにしましょう。
実は引きちぎっても取れないことはないですが、すだちの皮がめくれて取れることが多々あります。
当然ながら、傷みが早まります。
すだちの実は、頑丈に枝に付いているので、ハサミで切り取りましょう。
鈴なりに実っているとすだちの実の付け根までハサミが届かないことがあります。
こういうときは、鈴なりの枝を丸ごと収穫します。
そのあと、ハサミを入れやすいところからバラしていきます。
すだちは、前年に実がついた枝には実が付かないようです。
だから、遠慮せずに枝を切ってしまましょう。
すだちの木にはこんな虫がよくいます。
先に害虫が付きにくいと書きましたが、この虫はカネタタキという秋の虫です。
きれいな鳴き声です。
害虫ではないので、なんの問題もありません。
「ちん、ちん、ちん、ちん・・・」と聞こえるし、
「りん、りん、りん、りん・・・」と聞こえないこともない。
という感じの鳴き声です。
収穫したらざっとこれだけありました。
400個以上ありました。
うちだけでは絶対に食べきれない量です。
概ね収穫が終了した頃の写真です。
小さい実は残しています。
上に向かって伸び放題ですが、この枝に実はついておりません。
すだちの木をこれ以上大きくしたくないので、この枝は冬に切り落とします。
枝にトゲがあるということだけが欠点
すだちの枝にはトゲがあります。
上の写真では、すだちの実が付いている枝の赤い点線のところです。
実の左側に3本のトゲが見えます。
毒があるわけじゃないですが、トゲはかなり固くて手で握るとと痛いです。
これだけが欠点ですね。
他にいい面がありすぎるので、我慢しなければらない部分です。
このトゲのおかげで、枝を剪定した後の処理がかなり面倒なんです。
枝を折るにしてもトゲを握れば痛いし。。。
まあ、しょうがないですね。
すだちの陰干し
すだちの実を5日ほど陰干しすると皮の水分が減って、長持ちするとともに酸味が引き立てられます。
人にあげることもあるので、すだちを陰干ししました。
部屋の中はすだちの香りが漂うってほどではありません。
すだちは絞ってなんぼですね。
すだちの苗の入手
失敗すると先が長いので、2年以上育った接木苗をおすすめします。
楽勝で元が取れますよ。
すだちの利用方法
すだちは万能食材です。
料理の脇役かもしれませんが、明らかに名脇役ですね。
我が家ではこんな食べ方をしています。
焼き魚にすだちをかける
王道中の王道です。
我が家では、一人一個を存分に使ってます。
焼き魚にすだちは美味しいですね。
鍋のお供にすだちを使う
鍋料理のときは、ポン酢にすだちを入れるだけで美味しさアップ確実です。
素直に鍋にすだちは美味しいです。
唐揚げにすだちをかける
我が家の唐揚げにはすだちをかけます。
酸味の強いレモンより、すだちはまろやかな味わいになっておいしいです。
これもおすすめです。
塩タンをすだちで食べる
塩タンはレモンが一般的ですが、我が家では塩タンをいただくときは、すだちで味わいます。
レモンは酸味が強すぎるので、すだちぐらいがベストだと思います。
焼酎のお湯割りにすだちを入れる
最近の私の冬の定番です。
焼酎にはすだちがベストです。
レモンや梅干しより私は好きです。
私は、焼酎のお湯割りにすだちを入れてから、はちみつを少し追加します。
この「はちみつすだち」はかなりいけますよ。
すだちを植えていてよかったなあとしみじみ感じることができるのは幸せですね。
このネタは知り合いに自慢できますし、酒飲みには羨ましがられます。
その他にもいろいろあるけれど・・・
クックパッドではすだちを使った料理についていろいろ紹介されています。
変わり種が多い感じですが、試してみる価値がありそうな料理もありますね。
実際のところレモンを入れる料理には、すだちですべて代用できると思います。
自分で育てたすだちを食すことができるってことがいいですね。
まとめ
庭にすだちの木を一本植えておけばとても便利なことについてのレポートはいかがだったでしょうか。
すだちの木は害虫が付きにくい。
すだちの木は丈夫なので、毎年たくさん実を付ける。
元々酸っぱい実だから、甘くならなくてもいいので栽培に失敗が少ない。
そして、多くの料理に使うことができるというユーティリティ食材。
焼き魚は当然として、鍋料理、唐揚げ、塩タンなどすだちを使うシーンは多々あります。
さらに、焼酎のお湯割りに絞るとなんとも言えない香りと味わい。
庭で育てたすだちを存分に味わうことができるって本当にいいですよ。
話は飛びますが、私が子どもの頃に庭にミニリンゴの木がありました。
このミニリンゴは見た目は可愛いのですが、とにかく美味しくない!
まったく甘くないのです。
りんごの形をしたりんごっぽい食べ物でした。
砂糖を付けて食べたりしましたが、それでも美味しくない。
最後には、クワガタの餌になっていました。
その後、ミニリンゴの木は切り倒してしまいましたが、この経験から学びました。
果物栽培って難しい!
プロってすごい!
って思います。
素人は素人なりに失敗しにくいすだちのような果樹を育てるべきだと思っています。