SHAD SH40リアケースはPCXにそのままでは取り付けられません
DIYで愛車PCX(2023年式 PCX125 JK05)にリアケースを取り付けました。このリアケース単体はそのままでは、PCXにに取り付けすることができません。そのため、PCXにリアキャリアを取り付けてから、このリアキャリアにリアケースを取り付けるという手順を踏まなければならないのです。このリアキャリアは少々値が張るものなのです。このリアキャリアをいかに安く手に入れるかがポイントですが、安いリアキャリアは少々取り付け手間が掛かります。
私は少ない小遣いをやりくりしているため、可能な限り安い買い物をしなければなりません。同じ使命をお持ちの方々、ともに頑張りましょう!
部品
リアケース
SHADのSH40を購入しました。どのような容量がいいのかどうかは、使ってみなければ分からないものですが、様々な情報を見た限りこのSHADのSH40は容量が40Lと大きめなことと角ばったデザインのため荷物を収納しやすいことがポイントのようで、こいつに決めました。
鍵を使わずに蓋を開閉できることも重要です。この点を優先するとSHAD SH40の一択のようです。
SHADのリアケースには、このようなベースプレートが付属しています。左右に穴があいていますが、穴の空いている部分は、カバーを取り付けて隠せるようになっています。
リアケースは、このベースプレートに固定する形で取り付けます。そして、リアケースはベースプレートから簡単に脱着することもでき、取り外したリアケースは、そのままカバンのように持ち運ぶこともできます。取り外したリアケースは、バスケットサイズのトランクみたいな感じで、あんまり便利とまでは思いませんが、持ち運ぶことも不可能ではないといった感じのものです。なお、鍵を掛けておけば、ベースプレートからリアケースを取り外すことができないようになっています。
問題は、このベースプレートをそのままPCXに取り付けることができないことです。そのため、別にリアキャリアを購入する必要があるのです。
リアキャリア
先述したベースプレートは、PCXの荷台に直接固定することができないため、こうしたリアキャリアをPCXに取り付けて、ベースプレートを固定する必要があります。こうしたリアキャリアは様々なメーカーから販売されており、種類も多く価格も高いものが多いです。
ここでまた問題なのですが、今回購入したような安価なリアキャリアは、そのままではSHAD SH40のベースプレートを固定することができないものが多いのです。ネジ穴が合わないのです。そのため、安価なキャリアを購入した場合は、DIYでネジ穴を開ける必要があります。
なお、高額なリアキャリアであれば、ネジ穴も合うらしく加工せずにネジ止めだけでベースプレートを取り付けることができます。安価なリアキャリアを比べるとその価格差は1万円を超える場合もあるのです。しかし、1万円の差があるなら、私は確実に手間を選びます。今回のレポートはこの加工を中心としたものです。
今回購入した、AG-BKというリアキャリアは、SHADのリアケースには対応していませんが、安価で素材も丈夫なものです。穴あけ加工さえすれば何の問題もなく使用できます。
裏側もがっしりしています。かなり重いです。
AG-BKの付属品と取扱説明書です。
付属品のネジは六角レンチで固定するタイプです。付属品に簡易な内張りはがしが付属していました。付属することを知っていたら別に内張り剥がしを購入することはなかったかもしれません。まあ、仕方がないです。
ちょっとした取扱説明書が1枚ありました。PCXへの取り付け方法も記載されています。でも、PCXに取り付けができてもSHAD SH40のベースプレートはそのまま取り付けできない・・・
道具
内張りはがし
金属ドリルビット
ホールソー
電動ドリル・ドライバー
いつもながら、DIYで使用する電動ドリルは安いもので十分です。電動ドリルはコンセント接続タイプで十分です。充電タイプは高いし、寿命の問題もあるので、よく考えてから購入しましょう。プロじゃないですからね。
作業開始
内張りをはがす
まずはシートを持ち上げて、シート後方の下にある左右のプラスネジ2個を取り外します。
次に内張りカバーを取り外します。適度に内張りはがしを突っ込んでいけば特に難しくありません。この日は暑かったので簡単に外せたのかもしれません。内張りの爪が潰れるといった話を聞きますが、今回は本当に簡単に外れました。正直、この作業は初めてだったので心配していましたが、杞憂でした。
内張りがはがれました。このはがした内張りにの裏にネジが1本潜んでいるので、これを取り外します。
このネジを取り外すと、あっさりとカバーを取り外せます。この状態でリアキャリアを取り付けるのが自然な流れです。しかし、リアキャリアの下になるとはいえ、この状態は少しカッコ悪い気がします。そこで、このカバーに穴を開けました。
カバーの穴あけ
せっかくですので、カバーに穴を空けてリアキャリアを取り付けることにします。見た目と言えるのかどうか、リアケースを付けてしまえば見た目に分かりにくいところなのですが、少しのことですが、見た目にこだわってみます。
穴を空けて取り付けましたが、写真右下の穴の位置が少しズレていますね。プロが見たら素人作業と分かると思いますが、リアキャリアに隠れて見えにくいところですので、気にしないことにします。
実は、このときに、最初はリアキャリアのボルトが通る大きさの穴(8mm)を開けましたが、あとからリアキャリアの受け金具(足)が入る穴にしなければならないことに気づきました。この穴あけにホールソーが必要になります。
カバーは、プラスチック製ですので穴あけは簡単です。ホールソーは一番小さい手持ちのもので開けました。リアキャリアの受け金具と比べてかなり大き目の穴を開けましたが、それでも穴の位置がきっちり揃わなかったで、あとからヤスリで削って位置を合わせました。
リアキャリアの穴あけ
今回のレポートの本題です。
SHAD SH40のベースプレートに合わせてリアキャリアに穴を開けます。まずは、穴の位置を確認する作業です。
SHAD SH40のベースプレートの裏側です。穴が多く様々なバイクに取り付けることができそうです。
リアキャリアを重ねます。リアボックスがきちんと中央になるように位置取りを確認します。曲がっていたら超カッコ悪いですからね。リアキャリアの穴から見えるベースプレートの部材が左右対称になるようによく確認しましょう。穴あけ位置を赤マジックで色付けしました。この4か所をドリルで穴あけします。
穴の位置がずれないように押し込むようにドリルで穴を空けます。ドリルビットは8mmです。金属の穴あけ作業はハードルが高いように見えますが、特に難しいことはありません。リアキャリアの素材もそこまで固くないという印象です。
溝ができたぐらいで再度位置取りを再確認します。大丈夫そうなら、どんどん穴を空けます。音はそこそこうるさいです。熱はそこまで高くなった気はしません。
4つとも穴が貫通しました。1個あたりの作業時間は5分も掛かりません。思っていた以上に簡単な作業でした。ヤスリでバリを取り除きます。
リアキャリアを表側から見たところです。下側の穴は曲げ加工の近くにありますが、作業しにくい場所ではありません。
最終的に、SHAD SH40のベースプレートを載せてネジ止めしますが、穴の位置が少しズレていました。ドリルで穴をゴリゴリ削って穴を大きくすれば問題ありません。DIYですので、4つの穴がきれいに揃うわけがありません。完成後にこの穴は見えにくい場所になるので、多少のズレも問題ありません。
リアキャリアの取り付け
内張りを取り付けたあとに、リアキャリアを上部から付属のネジで固定します。このネジは六角レンチで取り付けします。
リアキャリアの付属ボルトは鉄製なのですが、これをステンレスボルトに取り替えている方がいるようです。私はそのまま取り付けましたが、購入するときはステンレスボルトとはいえ六角レンチ用のものが必要ですので、間違えないように購入しましょう。
実際のところ、リアキャリアが鉄製なので、ボルトも鉄製で十分だと思います。
ベースプレートの取り付け
ベースプレートをリアキャリアに取り付けます。リアキャリアの端部が湾曲していたり、リブが出っ張っていたりするので、ナットを締めにくいという情報がありましたが、そこまで大変というほどでもないです。指を入れることは難しいのですが、コンビネーションレンチを差し込むことができるので、そこまで難しわけではありません。前方のネジは、工具が入りにくいため、後ろに比べて止めにくいです。
蝶ネジで止めている方もいますが、指を入れなければならないので、どうなんでしょうかね?
締め付けが完了したら、ベースプレートのカバーを取り付ければ完成です。カバーは、はめ込むだけです。
なかなかきれいに収まっています。
リアケースの取り付け
リアケースを取り付ければ完成です。ちょっと大きいかなぁと思わないでもないですが、大は小を兼ねます。いい感じです。
SHADのケースは取り外したまま持ち運びできるところがなかなかいいかもしれませんが、外でそんなことをするとはあんまり思いません。ケースを外して運転するときに、家の中に運ぶときに便利でしょうか?といっても、私は取り付けてから取り外したことがありません。
完成
後ろから低いアングルで見てみると、リアケースが台(リアキャリア)に載っている感じですが、人の目線からはそういうイメージは感じません。
リアケースは簡単に脱着できます。走行中に外れるようなことはなく、がっしり食い込む形で取り付けされています。このリアケースを取り外してみました。このまま走っても問題ありません。ちょっとかっこ悪い気はします。
再度、取り付けてみました。こうやって見ると、さすがに後ろ側に車体長が長くなるなという気がしないでもないですね。
リアケースを取り外して、手で持つとこんな感じです。持ち運べることは持ち運べるのですが、私は持ち運ぼうという気にはなりません。車載しているときと手で持っているときと鉛直方向が替わるので、持ち運ぶときは、ケースの中の荷物は上下関係ないものしか入れられませんので、あまり使い勝手がいいと感じません。こんな使い方もできると頭に入れておいてもいいかなという程度ですね。
全体像を見ても、リアケースが台に載っているようには見えません。リアケースの色も大きさもPCXにフィットしていていい感じです。
総じて、リアキャリアの価格を含めてSHAD SH40リアケースはかなかいい買い物だったと思います。全体的にがっしりしていて、安定感も抜群です。開閉を含めた使用感に不満はありません。このリアキャリアとリアケースの組み合わせはとてもお勧めできる商品です。
まとめ
PCXにSHAD SH40を取り付けたDIYレポートについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
今回のポイントは、安価なリアキャリアにネジ穴を空けてSHAD SH40のベースプレートに取り付けるDIY作業です。穴あけも含めて、難しい作業はありません。穴あけ位置の確認が一番重要かもしれません。穴あけもそこまで難しい作業ではありません。金属に穴を開けるのでハードルが高いような気がするだけなのです。高価なリアキャリアに比べると1万円ほど節約できました。PCXにSHADのリアケースをより安い価格で取り付けたい方は、ぜひとも挑戦してみてください。
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