どうしても生えてくる道路際と塀の隙間に生える雑草の相手をしたくない
春から夏にかけて、我が家を悩ませているのが雑草です。庭の雑草は仕方がないと多少は諦めも付きますが、面倒だと感じるのが道路際の雑草です。我が家と道路との敷地境界に生えてくるので、半分は市役所で抜いてくれないかなと思ったりしますが、そんなことをしてくれる訳はありません。
しょうがないので、自分で雑草を抜くのですが、みなさんも御存知のとおり道路とブロック塀の境目に生える雑草を根元から抜くことはとても難しいのです。そこで、こうした道路際の隙間を思い切ってモルタルで埋めてしまい雑草を退治した記録をまとめました。
雑草退治がめんどくさい
みなさん、雑草と戦っていますよね?そうです、よくよく考えると永遠の戦いを強いられているような気がします。これまで、私はこまめに雑草を抜いてきました。確かに雑草はこまめに抜いたほうが、雑草が生えづらくなってくるのでトータルでは楽なような気はします。雑草も大きくなると、根が深く広く張るので、抜きづらくなるからです。しかし、このラウンドアップを知ってからは、ずっとこれにお世話になっていました。ラウンドアップは効きます。
このラウンドアップは、他の除草剤とは、明らかに効き目が違うのですが、値段も少しお高いです。多少値段が高いことは仕方がないとはいえ、使い続けるには抵抗がある価格なんですよねえ・・・
実際の話ですが、このラウンドアップは、農家にも絶大な人気です。
他人が田畑の近くで除草剤を撒くといえば、農家の方は自分の田畑に影響があるかもと気にされますが、「ラウンドアップを使う」と伝えれば、あっさり許してくれます。
ラウンドアップは、価格が多少高いのですが、信頼性も高い商品なのです。
道路際は根元から断つ
ラウンドアップは、農家の方でも畑や田圃で使うぐらい信頼されている商品なので、庭であればラウンドアップを利用する手は十分ありです。しかし、このような道路際の雑草退治に使うことは、年に何度か使用することになることもあり値段が高いので躊躇します。
道路際の雑草は、年月が経つとコンクリートの隙間が広がって、そこにホコリや砂が入り、さらに雑草の種が飛んできて・・・苦労の連続・・・というストーリーなんでしょうけど、こんなところの雑草をいちいち相手にするほど私は暇ではありません。ということで、この隙間をモルタルで穴埋めすることで雑草対策を永遠に完了させます。「永遠に完了」であって欲しいです・・・
道路際の雑草対策作業の流れ
まずは雑草を抜く
最後の除草抜きです。名残惜しくもないですが、すべて抜きます。水を掛けると抜きやすくなります。
清掃
まずは、砂や雑草くずをすべて除去します。モルタルを流し込む穴はできるだけ深く砂などを除去しましょう。深ければ深いほど雑草対策に効果があります。割り箸などでほじくり出してもいいですね。何度も雑草を抜く労力に比べればどうってことありません。
材料と道具
・セメント(インスタントセメント)
・セメントをかき混ぜるための容器(古いお釜を使いました)
・セメントをかき混ぜるための道具(洗剤用スプーンを使いました)
・水
・こて
・手袋(使い捨てビニール手袋と軍手)
セメント(インスタントセメント)
インスタントセメント 10kg グレーを使いました。
インスタントセメントを利用すれば、砂は不要で水と混ぜるだけでそのまま使えます。
大面積を施工するならともかく、今回の場合であれば、砂を混ぜたりするのは面倒ですのでとても便利です。私は10kgを買いましたが、やっぱり余りました。今回の場合は、セメント量の計算は非常に難しいですが、少々余っても仕方がないという気で購入しました。足りなければ困りますので。
なお、60分速乾式なども販売されていますが、私は24時間の硬化時間のタイプを利用しました。
今回は、道路際にモルタルを塗り込むわけですが、セメントとモルタルとコンクリートの違いは簡単です。セメントは石灰石や粘土などを混ぜて焼いたものに石膏を加えて粉末状にしたもの。これがモルタルやコンクリートの材料になります。モルタルは、セメントに砂と水を混ぜたものです。コンクリートは、セメントに砂と砂利と水を混ぜたものです。それぞれ、利点欠点があり、用途も異なります。
今回は、「インスタントセメント」という商品を使いましたが、「インスタントモルタル」って名前の方が妥当かもしれませんね。
セメントをかき混ぜるための容器
インスタントセメントを水とかき混ぜるために使用します。我が家では古い炊飯器の釜が余ってましたので、今回はこれをセメントをかき混ぜる容器として使いました。
釜は重く丈夫で底には微妙なカーブがあったりで、セメントを混ぜるにはかなり便利なものと再認識しました。
セメントをかき混ぜるための道具
セメントを混ぜたり、足したりするときに洗濯洗剤用のスプーンを使いました。実際にやってみれば分かりますが、コテではセメントをかき混ぜにくいです。
洗剤スプーンは深いので便利かなと思いましたが、スプーンにセメントがこびりつきます。そこまで便利じゃないですね。カレーを食べたりするときに使う金属スプーンの方が使いやすい気がします。実践していませんけど。
水
セメントに水を加えてモルタルを作ります。ペットボトルを利用して、少しずつセメントに水を足しながらかき混ぜると便利です。
こて
モルタルを塗り込むときに使用します。隙間の深いところにも塗り込んだりするためには、細いものとそれなりに太いものの2本は欲しいところです。
部分的には、手で押さえつけて塗り込む感じで作業をしましたが、ネットでは5本セットで安い左官ごてが販売されていますね。どんな道具でも使い始めると、もう少し大きい方が使いやすいかなあとかいろんなことを感じるので、5点セットはそういう人にも便利だと思います。そんなに高くないですしね。
手袋
手が荒れたり、セメントがこびりついたりするので、手袋は必須です。軍手だけでは、モルタルが滲み込んでくるので、ビニール手袋と軍手を同時に使用することをおすすめします。使い捨てのビニール手袋がとても便利です。ビニール手袋だけでは、すぐ破れてしまうことと、手元がすべりまくるのでおすすめしません。
セメント作業をするときに、洗濯用のゴム手袋を使っている方もいますね。これなら1枚でいいでしょうね。使ったことはありませんが、使いやそうそうな気がします。
水を撒く
セメントを流し込む前に、施工箇所に水を撒きます。古いセメントと新しいセメントをなじませるためです。多めに撒いておきましょう。
セメントと水を混ぜる
容器の中にインスタントセメントと水を入れてかき混ぜてモルタルを作ります。一度にたくさんのセメントを水で溶いたりしてはいけません。少しずつセメントを水になじませながら、徐々にセメントを加えていってください。そうしないと、はしの方から固まってしまいます。
柔らさかは施工の場所によりますが、大きな穴の場合は盛り上がるぐらいに埋めたいので、それなりに粘度が高いほうがいいですね。逆に狭い隙間は、水に近い状態じゃなければ流し込みにくいです。作業を進めてみて、慣れていくしかないですね。そういう意味では、玄関から遠い方から作業していった方がいいでしょう。
モルタルを道路際に塗りつける
雑草は、塀際の隙間に土(ほこり)が入りこんだことで生えてきたわけです。その土(ほこり)は水が溜まることで、堆積したものだと思われます。そのため、できる限り隙間に水が溜まらないように、水勾配を考えながら施工しましょう。勾配がどうあれ、水が溜まらなければ土は溜まりません。見た目よりも、実用性重視!地道に施工しましょう。
まあ、なんにしても、隙間にモルタルを流し込みさえすれば、今より良くなるので、気楽にやりましょう。
完成
写真では、あまり見た目には変わらないかもしれませんが、いい感じに仕上がったと思います。これで永遠に道路際の草引きからはお別れです。
こちら側もいい感じに仕上がったと感じますね。
費用は、ラウンドアップ1本分しかかかっていません!
2年後の状態
施工後、2年が経過しました。
平和です。雑草から開放されたことを忘れるぐらい草を抜くことがありません。ごくたまに、ひょろっと草が生えてくることがありますが、さっと抜けるレベルです。抜けばしばらく生えてきません。施工前の苦労に比べると1%程度のイメージでしょうか。
拡大して見ると、そのうちホコリが溜まりそうな気もしますが、今のところ雨が降ればホコリも流れているようです。成功していると言っていいでしょう。
まとめ
道路際の隙間をモルタルで埋めるという雑草対策についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
モルタルでの対策は、作業が面倒であることは間違いありませんが、その効き目や絶大です。また、費用もたいして掛かりません。見た目にも悪くなるわけではないので、やってみて損はありません。
作業のポイントは、まずは、雑草を抜き、できるだけ土を取り出すこと。さらに、できるだけ深くモルタルを流し込み、水勾配を考慮して仕上げることです。作業が面倒なことを差し引いても、その効き目が良すぎるため、雑草抜きの手間を減らしたい人には、ぜひとも挑戦してもらいたいです。
雑草に苦労している方は、こちらも参考にしてください。雑草との戦いは、できる限り減らしたいですね。



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