ハンドルにUSB電源を取り付けたくなりました
DIYで愛車PCX(2023年式 PCX125 JK05)にデイトナ(Daytona) バイク用 USB電源を取り付けました。
普段、バイクで走っていますが、スマホはナビよりもLINEの確認が主な利用だったので、たいしてバッテリーの消費はなかったのですが、徐々にナビを使うことが多くなりバッテリーの消耗が激しくなってきました。到着後の写真撮影のときにバッテリー残量が気になるようになってきましたので、ハンドルにUSB電源を取り付けることしました。
ご存知のように、愛車PCX(2023年式 PCX125 JK05)には、ハンドル下のコンソールボックスにUSB電源が実装されていますが、ケーブルを取り出すとコンソールボックスの蓋が閉まりません。そのため、本体のACC電源からUSB電源を取り出すことにしました。USB電源の取り付けは簡単、かつ安価です。完成後は運転中に充電できるのですから、この便利さと合わせると絶対にやっておいた方がいい作業です。
部品と材料編
デイトナ(Daytona) バイク用 USB電源 1ポート
1ポートか2ポートかなやんだ挙げ句、1ポートにしました。価格に大きな差がないのが悩みどころでした。今のところ使用目的はスマホだけですから、問題ありません。将来的に2ポート欲しくなったときは、2ポートを再購入することにします。
この商品を購入した理由は、USBのコネクタの蓋が開閉できるようになっており、他の商品と比べて防水性が高そうなところです。雨のときは、充電しないに越したことないのですが、すぐにバイクを止めることができるとは限りません。転ばぬ先の杖ですね。
コネクタはこのような感じで、閉じた状態から、引き出してから開ける形状になっています。蓋を閉じるときには、カチッとはめ込む形になるので、防水性が高そうです。
デイトナ(Daytona) バイク用 USB電源の同梱品一式です。
写真左上がUSBポート付属のケーブルで、このケーブルに写真右上のケーブルを繋ぎます。写真右上のケーブルは、次に紹介するハーネスに取り付けることになります。ただし、この写真右上のケーブルは、丸形圧着端子になっていますが、この部分をギボシ端子に加工する必要があります。といっても、加工は簡単です。作業編でレポートします。
取扱説明書は、とても分かり易いです。実際は、直接バッテリーに繋げるわけじゃなく、バッテリーに繋がっている電線に繋げる形になります。その電線がどこにあるのかがポイントかもしれません。詳細は、作業編をご覧ください。
キタコ (KITACO) 電源取り出しハーネス
PCXから電源を取り出す場合に、手作業で電線を分岐すればいい話ですが、このキタコ (KITACO) 電源取り出しハーネスがあれば簡単に電源を分岐してUSB電源を取り出すことができるという便利な商品です。
ハーネスの両端にコネクタとその間で分岐する電線が付いています。PCXに同様のコネクタがあるので、そこにこのコネクタを挟み込んでUSB電源を取り出します。
取扱説明書は、簡単なものです。参考までに、という感じです。
ギボシ端子セット
USB電源ケーブルと電源取り出しハーネスを接続するために必要な端子です。こんなものを利用せずに電線をねじってテープ巻きにする手もありますが、後々に劣化して外れるのもいやだし、防水性も低そうなので、ちゃんと部品を買いました。バイクは可能な限り防水性を気にしたいです。
このギボシセットは、大量に入っているものが売っています。元々が安い商品ですので、売上を上げるためにも多めに売りたい気持ちもわかります。また、将来使うかもしれないという気持ちもあったりして多めに買いたい気持ちも分かりますが、そのときは新たに買えばいいじゃないですか。私は、大事に物置に仕舞っておいて忘れる派ですので、必要最小限のものを買っておけば十分派でもあります。
作業編
フロントカウルなどの取り外し
まずは工具で傷つきそうなところを養生します。
フロントカウルを取り外すことが難しといろんなサイトに書いていますが、やってみると、実際は難しいとは感じませんでした。予習の成果でしょうか?
フロントカウルを取り外すためには、まずはネジを取り外します。フロントスクリーンの下の奥まったところにネジがあるので、ドライバーを差し込んでネジを取り外します。
ガスっと下方に引っ張ると簡単に外れます。
思っていた以上に簡単に外せたので、拍子抜けしました。
フロントスクリーンを取り外します。左右に六角ネジとボルトが各2本で固定されています。なんで、ネジの種類を変えてるんでしょうかね?
フロントスクリーンを取り外したら、フロントカウルの下のカバーを取り外します。こいつを固定しているピンが少し厄介です。
こんな樹脂製のピンなのですが、受けピンの頭に穴が空いていて、そこにブスリとピンを刺すと受けピンが広がって固定されるというものです。力技で外してからその構造に気づきました。
無事、カバーを取り外しました。
USB電源ケーブルの接続
USB電源ケーブルは、購入した状態では電源取り出しハーネスに直接接続することができません。接続するために加工が必要です。
写真の丸形圧着端子をギボシ端子に加工する必要があります。思い切って、丸形圧着端子をニッパーで切ります。その後、電線の表皮を剥き、ギボシ端子を取り付けます。作業自体は、難しくありませんが、電線の皮を剥くのはカッターナイフで十分です。この程度の作業であれば、わざわざ工具を買う必要はありません。圧着端子もペンチで潰せば問題ありません。圧着工具があったら便利できれいに作業ができると思いますが、これだけのために買おうという気は起こりませんでした。
ギボシ端子に加工しました。手で引っ張って取れなければ問題ないでしょう。電圧も低いし電流も少ないので、それなりに丈夫であれば問題なしです。このケーブルに特に力が掛かるというわけでもないので、心配無用。
PCXのアクセサリー電源は、バイクの前から見て右上部分にあります。スマホを接続しっぱなしでバッテリーがあがってしまっては、悲しすぎます。ここから電源を取り出すことで、エンジンONで電源ON、エンジンOFFで電源OFFの連動が可能になります。
アクセサリー電源のコネクタを取り外しました。コネクタががっしり入っていました。取り外しは少し力が必要です。
このコネクタに電源取り出しハーネスを割り込ませます。さらに、電源取り出しハーネスにギボシ端子に加工したUSB電源ケーブルを接続します。これで電気的には完成です。
しかし、このUSB電源ケーブルは、PCXには長すぎです。シートの後ろでも届きそうな商品です。そういうことも見越しているでしょうね。
そして、このUSB電源ケーブルをハンドル側に穴を通そうとしたのですが、USBのコネクタが大きくて通らない・・・困った・・・
仕切り直し・・・電源ケーブルを取り外して、再度ハンドル側からケーブルを通してから、電源ケーブルを接続しました。
ハンドル側からUSBケーブルを取り出すために、ハンガーの針金(固くて丈夫)を加工して引っ掛けてケーブルを取り出しました。こういうちょい技は重要です。
スマホフォルダーの左下にUSB電源コネクタをセットしました。
エンジンONで電源ON、エンジンOFFで電源OFFの連動は完璧です。
取り付け後は、ツーリングでスマホバッテリーに係るストレスはなくなります。走っている間にバッテリー残量が増えるのですから、これまでと全く逆です。当たり前ですが、この当たり前がこれまではなかったのですから。見た目も悪くないし、とてもいいカスタムアップでした!
カウルの取り外し作業はこのサイトが非常に参考になりました。
ありがとうございました。
まとめ
DIYでPCX(2023年式 PCX125 JK05)にデイトナ(Daytona) バイク用 USB電源 1ポートを取り付けたDIYレポートをまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
今回のポイントは、USB電源ケーブルの丸形圧着端子をギボシ端子に加工するところでしょう。それ以外については、大きな問題はありません。キタコ (KITACO) 電源取り出しハーネスさえあれば、簡単にUSB電源を分岐することができます。
取り付け後は、ツーリングでスマホバッテリーに係るストレスはなくなります。走っている間にバッテリー残量が増えるのですから、これまでと全く逆です。当たり前ですが、この当たり前がこれまではなかったのですから。見た目も悪くないし、とてもいいカスタムアップでした!
PCXでスマホをモバイルバッテリーで充電している方は、このレポートのとおりにUSB電源を取り付けた方が断然便利です。おすすめします。
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