コンパクト型パソコンDELL Inspiron3647をSSDに換装して内蔵HDDもそのまま使う

コンパクト型パソコンDELL Inspiron3647をSSDに換装して内蔵HDDもそのまま使う

コンパクト型パソコンにSSDを内蔵する

DELL Inspiron3647はコンパクト型のパソコンであるため、ハードディスク(以下「HDD」)とDVDドライブのみ内蔵しており、ディスクドライブの増設スペースはありません。

そのため、SSD化するためには、HDDのデータをすべてSSDに移して使うことがセオリーですが、大容量SSDは高価なので、安価なSSDを内蔵させた上で元のハードディスクも有効に利用しようという計画を実行しました。

今回購入したSSDです。ADATA Ultimate SU650 2.5インチ SSD 120GB です。最近は、120GBでもこんな値段で買えちゃいます!

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SSD化の作業は皆さん簡単にできるようなことをいろんなところで読みますが、なかなかどうして。私は大変でした。
そのあたりの失敗についてもまとめましたので、困っている方は何らかの手掛かりになるかもしれません。

バックアップ

最初にHDDのデータをバックアップします。
私は、半年に一度ほど思い出したときに外付けHDDにバックアップしています。
私のバックアップは、世界に一つしかないファイルだけを対象としています。

自分で作ったデータや写真などは世界に一つだけです。
ソフトウェアなどは、消えたとしても新たにインストールすればいいので、バックアップを取りません。
そうしないと、バックアップデータが大きくなり、作業時間も長くなるし、そのめんどくささでバックアップの回数が減るなどしたら元も子もありません。

今回は、SSDをHDDのクローン化するわけですが、SSDの容量が小さいので、そのままではクローン化できません。そのため、HDDのデータ容量をSSDの容量以下にしておく必要があります。
そのため、HDDのバックアップを取ったあとは、SSDの容量以下になるようにHDDのデータを消します。

速度計測(換装前)

SSD化して、「速くなった!」を実感するために現状の速度を計測しておきます。自己満足の世界です。別にしなくてもいいです。

フリーソフトのCrystalDiskMarkで計測しました。

インストールして、起動すればこんな画面です。

で、計測後はこんな感じ。

私のHDDは東芝製だったのですが、世の中の計測データと比べると「こんなにも遅いのか!?」と愕然としました。

安いパソコンは安いHDDを積んでいるのでしょうが、まあ、結果的にそれを求めているのが我々だから仕方ありませんが、これよりも遅いHDDを他のホームページで見たことがありません。
実際、使用中も気持ち固まることが多かったのですが、これもSSDに更新するモチベーションになりました。

SATA増設ボードの増設

まずはSSD増設位置の検討

前段でも書きましたが、DELL Inspiron3647は、コンパクト型デスクトップパソコン(正式には、「スモールデスクトップ」と呼ぶらしい。)のため、3.5インチベイが一つしかなく、そこにHDDが入っています。

しかし、せっかくのコンパクト型ですので、SSDは外付けではなくケース内に納めたい。

ん?
写真で分かるように、ケース前方下部(写真左下)になんとかSSDが納まりそうなスペースがあります。
ぎりぎり入りそうです。

今回の狙いは、ここだ!

電源線と通信線の増設

DELL Inspiron3647は、ドライブの増設をまったく考慮していないので、SSDに接続するための電源線と通信線も増やす必要があります。
電源線は100Vのコンセントと同様に簡単に電源分岐ケーブルで対応可能です。
SSDに接続する通信線であるSATAケーブルは分岐できないので、SATA増設ボードで増設しなければなりません。
DELL Inspiron3647は、コンパクト型ながらPCI Expressのインターフェイスがあるので、ここにSATA増設ボードを差し込んでHDDと接続することにします。
これは、ビデオカードの増設をメインに想定したインターフェースでしょうが、このインターフェースが埋まっている人は他の方法を取るしかないですね。

さらに今回は、メインドライブをSSDにするため、これまでHDDに接続していたSATAケーブルをSSDに接続して、新しいSATAケーブルをHDDに接続することにします。

HDDの取り外し

本体ケースを開ける。後ろの左のネジを2個外せばカンタンに横のカバーが取り外せます。

次に左の3個の爪を外せば、簡単に前カバーは取り外せます。

次にHDDを取り外します。まずはここの前の2個を外す。

次にこの側面の1個を外すとDVDドライブとHDDがセットで取り外せます。

DVDドライブに接続しているSATAケーブルはぎりぎりの長さのもの(ほんの数cm)で接続されているので、壊さないように注意しましょう。

ケース内に埃があれば、この際ついでに掃除機で吸っときましょう。

SATA増設ボードの増設

今回購入したSATA増設ボードは、これです。

amazonで買いました。送ってくるまでざっと2週間ほど掛かりました。わざわざ台湾から送ってきてたよ。


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電源分岐ケーブル1本とSATAケーブル2本セットという都合のいいものが売ってました。今回、SATAケーブルは1本余りますが、そのうち使いそうなので次使うときのために置いときます。

私が買ったものはすでに販売していないようです。下記の商品で電源分岐ケーブルの元のコネクタがSATAタイプのものであれば同じものなのですが・・・探せばあるかもしれません。

Zheino SATAケーブル + SATA 電源ケーブル 4 Pin 4ピン分岐デュアル 15 Pin SATA 電源ケーブル 50cm SATAデータ ケーブルストレート型 50cm SATAデータ ケーブル L型,4ピン 電源延長ケーブル 内蔵 SSD HDD ハードディスクケーブル 2.5 3.5 SATA データ ケーブル 光学ドライブ ケーブル 抜け落ち防止 ラッチ SATA3 高速 6Gbps 精銅製

ケーブルが2本も余ってしまいますが、これなら十分条件を満足します。そこまで高くないものなので、このあたりで手を打つのもいいかもしれません。


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楽天のこれはちょうどいい製品だと思われます。

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セットがあればベストですが、実際は、別々に購入したほうが失敗がないかもしれません。

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最初に、コンパクト型のDELL Inspiron3647に接続するために、SATA増設ボードをロープロファイルに付け替えます。

次にパソコンのケース後ろ側の増設用カバーは折ればすぐに取り外せます

SATA増設ボードを差し込んで、ネジで固定します。

SATA増設ボードにSATAケーブルを接続しておきます。(HDDに接続する)

また、HDDにつながっていた電源線は、分岐ケーブルを接 続させておきます。分かりにくいですが、小指と薬指の間のコネクタはPCの電源コネクタ(HDDに接続されていた)です。

これで電源の分岐は完了

SSD接続固定

SSDの固定

増設したSATAケーブルと電源線を繋げいだ後に、SSDを固定します。

通常、SSDは、ドライブベイにネジで固定するものですが、今回は、耐震ジェルマットを利用して固定します。
家庭で使うパソコンだし、SSDはほとんど熱の発散もないので、今回はこの方法を取ります。
両面テープでもいいと思いますが、ジェルマットの方がケースに密着していない分、放熱に有利と思ってのアイデアです。

ジェルマットは、100均の家電用で十分です。

HDDに接続されていたSATAケーブルと電源線を接続してから、裏に耐震ジェルマットを取り付けて、

ケース下面に押し付けたら完成。100均だからか、この製品の問題か、固定が甘い気がするが、まあ、これでええやん。

注意 自己責任でやってください。メーカーはきっと保障しません。

次にDVDドライブとHDDを固定してから、SATA増設ボードに接続したSATAケーブルと電源線をHDDに接続します。狭いので結構たいへん・・・

ケースカバーをネジ止めしたら、とりあえず完成!

SSDのHDDクローン化

SSDの初期化

SSDを接続後にパソコンを再起動します。

特に問題なく立ち上がりましたので、SSDの初期化を行います。

スタートメニューから「コントロールパネル」-「管理ツール」-コンピューターの管理を立ち上げます。

「コンピューターの管理」が立ち上がった後、ディスクの管理をクリックすると、初期化されていないディスク1が出ています。

「ディスク1」を右クリックしてディスクの初期化を選択します。

新たにウインドウが開きMBRGPTの選択します。

とにかく、ここでは「MBR」を選択しましょう。私はGPTを選択してこれらの作業にかなりの時間を費やしました。

これで、SSDの初期化が完成しました。

後に感じたことですが、MBRでもGPTでもどっちでも良かったのではないかと思っています。実は、現行のHDDはGPTで起動できていたので、なんだかよく分かりません。うまく行っているときは、多少の不具合は目をつぶるっていうのは、パソコンの基本だと思いますので、今回もこのことは忘れます。

SSDのクローン化

SSDをHDDのクローン化する作業です。クローン化するために、便利なフリーウェアがあります。EaseUS Todo Backup Free 11.5です。(操作を誤らなければ)簡単にクローン化できます。サイトからダウンロードしてインストールしてください。

立ち上げると、空白が多い味気ないウインドウが出ます。

左のメニューから「バックアップ」ではなく、クローンを選択します。

ディスクドライブの選択画面が出てきます。パーディションごとにアイコンが表示されていますが、ここでは、ディスク丸ごとを対象としてください。左上のチェックボックスをチェックしてください。

クローン先のターゲットは、もちろんSSDのハードディスク1です。

 

想像以上に、ながながと作業が続きますが、1時間ほどしたら、クローン化に成功しました。

エクスプローラーを開くと同じ名前のディスクが入り乱れています・・・・

「コンピューターの管理」から「ディスクの管理」を開くとそれなりにクローン化されていることが分かります。これで、クローン化の完成です。

私のHDDは、パーティションがたくさん分かれていますが、通常はパーディションがもっと少ないドライブを使用していると思います。

実は、少し前に、結果的にパーディションをいじくってしまい、パーティションを増やしてしまいました。

パーティションを結合する手はありましたが、ディスクが破損するのはもっといやなので、見て見ぬふりでほっておりました。

今回、クローン化するにあたり、Windows10がインストールされているCドライブのみクローン化すれば問題ないと思いましたが、案の定うまくいきませんでした。

最初にうまくいかなかった最大の要因は、Winodwsがインストールされたパーティションだけをクローン化したことだと思います。ディスクドライブ丸ごとをクローン化してください。

 

クローン化後にここぞとばかりに、パーティションを結合しまくりました。

失敗してもクローンですから、またやり直せばいいです。「コントロールパネル」-「管理ツール」-「コンピューターの管理」を立ち上げて、いらなさそうなパーティションを削除→起動パーティションの拡張を繰り返しました。いまだ結合できなかったパーティションが残っていますが、最終的にはそこそこ満足できる状態です。

SSDで起動

BIOSの設定

いったん、電源を切ります。そして、もう一度電源を投入し、「F2」キーを連打してBIOSを立ち上げます。

最下段のSATA InfometionにSATA0とSATA1の接続状況を見ることができます。

SATA1にSSDが接続されていることが分かります。SATA0になるようにしたつもりですが、STATA1になっています。まあ、以後立ち上がればいいので、これでええやんということにします。

「Boot」メニューからSSDで起動できるように設定します。

しかし、私はいろいろいじりましたが、SSDで立ち上がることがありませんでした。他の方はこれでうまくいくようです。

仕方がないので、荒療治ですが、HDDのSATAケーブルを取り外してから起動してみたところ・・・何もなかったようにSSDで起動しました

なんか速くなった気がする。ゴールが見えたこともありますが、速度アップを感じて嬉しい!!

HDDの初期化とデータ復旧

HDD初期化

初期化は慎重にやりましょう。初期化手順はSSDのときと同じです。

そのままフォーマットしてもいいのですが、まっさらにしたいので、ディスクの開放からやりました。

SSDの初期化と同様に、スタートメニューから「コントロールパネル」-「管理ツール」-コンピューターの管理を立ち上げて、ディスクの管理をクリックします。

今回は、「ディスク1」になっているHDDのボリュームをそれぞれ削除します。「ディスク1」のボリュームを右クリックして、「ボリュームの削除」を選びます。他のディスク1のボリュームもすべて削除します

すべて削除した後に、フォーマットします。今回はGPTを選びました。これでデータ空間が1TB(931.5GB)誕生しました。

データ復旧

バックアップしている外付けドライブを接続してHDDにコピーします。データ量によっては時間が掛かりますが、ほーっておけばコピー完了です。

完成

速度計測(換装後)

そして、完成状態で再起動。

CドライブにSSDで、Dドライブに1TBのHDDという充実したドライブ群。ワクワクする。

早速、CrystalDiskMarkで速度計測。

再掲しますが、これがSSD化前の計測値

で、これがSSD化後

数値で見るとかなりの効果です。これが総額6,000円程度で達成できたのだから嬉しい。SSDが安くなったからだなあ。

人間的な感覚としては、ログインパスワードを求められるまではたいして変わらない気がするが、ログインパスワードを入れた後の起動が爆速と言っていい速度を感じる。しかし、シャットダウン時は換装前と変わらない気がする。また、これまでエクセル等で固まる感が多々あったのだが、SSD化後はそういった不愉快さを感じなくなった。これが最大の効果であろうか。

換装すると「爆速!!」と感じている方が多いようですが、速いことは速いので、嬉しいですけど、
個人的には、ダイヤルアップ通信からISDN化やADSL化したときほどの衝撃はありません。その後の光化程度の衝撃です。古い例えですが。

次はSSDの耐久性に問題があるかどうかですが、さて、どうでしょう。個人で使う程度ならそれなりに持つと思っています。

後日、WindowsUpdateがありましたが、爆速を感じました。実際、HDDだとどの程度時間がかかるUpdateか分かりませんが、速い!(10秒以下)と感じました。

換装してよかった!!

(後日談)SSDが認識されない?

その後、SSD換装後10ヶ月ほど経ちましたが、立ち上げ時になぜかSSDを認識しなくなることがあります。

OS側から見ると、単純に起動ドライブを見つけることができずに立ち上がらないという現象です。

再起動しても状況は変わりません。

安いSSDを購入したために早速壊れたのか!?

と思ったりしましたが、いろいろやってみて復活しました。

現在の対処方法は下記です。

1 SSDのSATAケーブルを抜く

2 その状態で電源起動(当然、起動ドライイブがないので立ち上がらない)

3 電源断後、SSDを再接続して起動

4 SSDを認識して立ち上がる

認識しない要因は本体側なのか、SATA増設ボードにあるのか、SSDにあるのか分かりません。

面倒ですが、月に1回もこの減少が発生していませんので、この対処法でしのいでいます。

ポイント

1 SSDは小さいので空きスペースに収めることが可能

2 SATAポートや電源ケーブルは増設可能

3 SSDはクローン化できる

長々とお読みくださりありがとうございました。

 

このSSD換装にあたって、ハマったときの苦闘記をまとめております。ハマっている方は参考になればと思います。

SSD換装できない原因解決の手がかりになれば