B-CASカードの所有権、再発行手数料、不正視聴問題やACASカードについて
問題の多いB-CASカードですが、このカードの所有権は私ではなかったのです。
こんな目からウロコのような話をまとめてみました。
B-CASカードとは?
B-CASとは、ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ社(B-CAS社)が提供する限定受信方式、または同機能を実現するために受信機に設置するICカード(B-CASカード)のこと。(Wikipediaから)
日本ではこのB-CASカードをテレビやビデオデッキなどに挿入しなければテレビを見ることができません。
日本のテレビには、なぜこのようなB-CASカードが必要とされているのでしょうか?
・有料放送の課金管理
・コピー回数の管理
他にも様々な理由があるのですが、結局この2つを目的としているに尽きます。
カードエラーの問題
しかしながら、このB-CASカードに問題が多発しているのです。
このようにテレビに挿入しているにもかかわらず、読み込みエラーとなって、
「B-CASカードが正しく挿入されていません。カードをご確認ください。」
と表示されている人のなんと多いことか。
そういう困った人の多く(いや、あえて「ほとんどの人」と言ってしまおう。)は、いたって普通にテレビを見ていただけなのです。
朝起きて天気予報を見ようとしているだけなのに、画面が消えて朝からがっかりした人のなんと多いことでしょう。
録画予約をしていたのに、録画されていなくてがっかりした人のなんと多いことでしょう。
こういうときに限って、最後の10分だけが録画されていなかったりするのです。
それならいっそのこと最初から録画できていなかった方が、マシだったんじゃないか?と思ったこともあります。
ほとんどの人は録画のダビングなどしていません。
テレビ番組は、一度見たら消す人がほとんどです。
単にその時間に見れなかっただけの人がほとんどなのです。
実際、私はダビングをしたことがありません。
このB-CASカードは、視聴者にとって利益よりも不利益の方が多いという困ったものなのです。
上記のようなカードエラーが頻発している方は、「B-CASカードの不具合が簡単に直りました」をご覧ください。

最近になってはっきりと分かってきました。
少数派の問題と思っていたのですが、ほんとうに多くの方が、この問題に直面しているようです。
もしかして、エラーになるように耐久性を低く作っているのではないかという疑念まで持ってしまいます。
エラーになると買い換えようかなと思う人が多そうですものね。
実際、私もテレビの買い換えを考えましたもの。
B-CASカードの再発行は有料
カードの読み込みエラーが多発している問題があるにも関わらず、B-CASカードの再発行について調べてみると・・・
「お客様の不適切な取扱いに起因する故障の場合や、受信機器をお買い求め後、3年以上が経過している場合は、有償(2,160円)になります。」
とのことです。
3年以内に怪しい現象が発生していてもいなくても、とりあえず交換しておくことをオススメします!
3年以上経過して怪しい状態であれば、下記ページで不具合解消の方法をお試しください。

B-CASカードの怪しいところ
B-CASカードの所有権
なんと、B-CASカードの所有権はB-CAS社にあります。
私は、B-CAS社からB-CASカードを貸与されて使っているだけなのです。
そうしたことはB-CASカードに限った話ではありませんが、所有者はしっかりと利用者が問題なくテレビを視聴できるように努力してほしいと思います。
しかし、そもそも無料番組を視聴するときですら、なぜ管理される必要があるのでしょうか?
無料放送であったとしても、録画後のコピーの話が出てくるのでしょうが、私には納得のいかないものです。
こちらは、不正をしているわけではないのに、一方的に不利益だけを被っているのです。
B-CAS社とは?
株式会社 ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズが正式名称です。
単なる一民間企業です。
株主はテレビ局や電機メーカーなどが多数並んでいます。
日本放送協会、株式会社BS日本、株式会社BS-TBS、株式会社ビーエスフジ、株式会社ビーエス朝日、株式会社BSテレビ東京、株式会社WOWOW、株式会社スター・チャンネル、東芝インフラシステムズ株式会社、パナソニック株式会社、株式会社日立製作所
有料放送をしている会社にとってはものすごく重要なカードということが分かりますが、なんだか天下り的な会社のような雰囲気を感じます。
勝手な憶測はいけませんね。
登録情報の処分
当初は、B-CAS方式を利用するにあたって、ユーザー情報を登録する必要がありました。
そのころは、NHKと情報が紐付けされるんじゃないかと気にしている人が多かったですね。
NHKはともかく、世の中のみなさんもなぜ無料放送を見るだけなのに、ユーザー情報を登録する必要があるのか理由が見当たらないので不満を持っていました。
さすがにその声が大きかったためか、2010年7月にB-CAS社は、全てのB-CASカードのユーザー登録を2011年3月末に廃止すると発表しました。
さらに、廃止後は、それまでに収集した個人情報は速やかに消去するとしています。
しかし、収集した個人情報が確実に消去され、かつ他の第三者(特に法的権限を持つ公的機関)に漏洩していないかどうかについて、実質的な監査を行う法制度は、発表時点で存在していません。 (Wikipediaから)
不正視聴問題
聞いたことがある方も多いでしょう。
不正なB-CASカードが販売されていました。
今も販売されているようですね。
有料番組でもスクランブルを掛けずに視聴することができるという違法なB-CASカードです。
このような不正なB-CASカードを販売した男性が有罪判決を受けています。
こういう人たちがいることは困ったものですね。
まあ、こういう方式である以上は、不正視聴問題は出るべくして出てきたような気がします。
問題解決に向けて
多くの方は、テレビを見るということは、無料放送をゆっくり見たいだけなのです。
そのときに、カード読み込みエラーなどで視聴を妨げられたくないのです。
読み込みエラーをなくすために、なんとかして欲しいのです。
「eSIM」(イーシム)をご存知でしょうか。
携帯電話回線をスマホ等で通信するためにSIMカードが必要なのですが、このSIMカードを電子化したものがeSIMです。
eSIMは、B-CASカードのような物理的なカードではなく、ソフトウェア的にスマホに入れておくとSIMカードと同じように動作してくれるものです。
この方式をB-CASカードに導入すれば、私が問題にしている読み込みエラーはゼロになります!
ACAS
そこで登場したのが、ACAS(エイキャス)です。
ACASは、「一般社団法人新CAS協議会」によって開発・策定された、4K 8Kテレビ放送用の限定受信方式、または同機能を実現するために受信機に内蔵されているチップだそうです。
ACASは、海賊版や改竄カードによる不正な視聴が問題となったB-CASのカード形態とは異なり、約5×6×1mmの大きさの内蔵型チップとなっているところがミソで、B-CASと同じ読み込みエラーは存在しません。
また、4K 8Kテレビ放送だけではなく、従来の地デジ・BS・110度CS放送の受信にも対応しているとのこと。 (Wikipediaから)
一般社団法人新CAS協議会という新しい法人を作ったあたりの天下り感がまた気になります。
ACASもB-CAS社でやればいいのにと思いますが、従来の地デジなどの受信も対応しているというのは、B-CAS社としては問題ないのでしょうか?
まあ、お互い天下り会社の間の話だから問題ないのでしょう。
将来のテレビで現在のような読み込みエラーがなくなるのであれば、かなりの前進と言えましょう。
しかし、B-CASカードを廃止する予定はないとのことです。
我が家に4K8Kがやって来る遠い日まで読み込みエラーとの戦いは続くようです。
まとめ
B-CASカードの所有権が視聴者でないことや再発行手数料が必要ということについてまとめましたが、いかがだったでしょうか。
B-CASカードは不正視聴問題がつきまとっており、B-CASカードの運用開始早々から問題点が指摘されていました。
そうこうしているうちに、視聴者のテレビ離れが進んでいるのは仕方がない面もあるのですが、今後このカードはどのようになっていくのでしょうか。
そこで登場してきたのが、ACASカードですが、読み込みエラーがないはずですので、是非とも普及してほしいと思います。
一番の問題は、読み込みエラーは視聴者が一方的に被害を被っているということです。
なんとか、回避したいですね。
そうした、読み込みエラーに困っている方向けにB-CASカードの読み込みエラーを格安に解決する方法のご紹介です。

世の中、多くのみなさんがこれらの方法で復活しています。
テレビを買い換えるぐらいならダメ元で挑戦してみてください。
私はなんとか買い換えずに済みました。