【小型二輪一発試験に向けた練習編】自動二輪小型AT一発試験の一本橋走行と急制動のコツ

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一発試験とはいえ練習しておいた方が絶対にいい

私は自動二輪小型AT免許試験の一発試験に一発合格しました。最初に、普通自動二輪(小型AT限定)免許一発試験(いわゆる「飛び入り試験」)で受験することを決意しましたが、なにごとも練習が必要です。大谷選手ですら人一倍練習しているのですから、私が練習しないと合格するわけがありません。今回は、一発試験に向けた練習をレポートします。

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一発試験について

普通自動車免許だけを持っている人が、小型自動二輪車免許の一発試験(正式には「飛び入り試験」)を受験するときは、小型自動二輪車に乗って技能試験を行い合否が判定されます。乗ったこともない小型二輪車に乗って試験を受けるのですから、普通に考えると合格は遠いです。試験本番でも慣らし運転区間というものはありますが、練習は一切できません。

そこで、すでに125ccのスクーターを持っている友人を教官に仰いで練習することにしました。なお、教官には教習代としてちょっとリッチなハンバーグランチをごちそうしました。

教習車

人がいない敷地で練習しました。

教官のマシンは、ホンダのPCXという機種です。125ccです。

私の目で見ると、原付きと比べて大きいといえば、大きいのですが、小さいという目で見れば小さい。幼稚園児であれば、見分けがつかないレベルです。強いて違いを上げれば、二人乗りできるようにシートが大きいところでしょうか。

ピンク色のナンバープレートが小型二輪の証明です。

運転したところ原付きよりも安定感を感じます。むしろ原付きよりも乗りやすいとしか感じないのですが・・・?

一本橋を作る

ネットなどで小型二輪試験の体験を読んでいる限り、みなさん特に苦労しているのが、いわゆる一本橋です。正式には、直線狭路台と呼ばれているものです。この一本橋が壁になっている受験者が多いようですが、これさえクリアできれば合格に大きく近づくことになるはずです。そのため、一本橋を中心に練習をすることにしました。これさえクリアできたら合格率は格段に上がる(はず)。

写真の赤点線の中に手前に向かってコンクリートの台があります。これが難関の一本橋です。一本橋は、長さが15メートル、幅が30センチメートル、 高さが5センチメートルのコンクリートの板です。この上を5秒以上掛けて通行するという試験課題です。

 

ところで、練習するためには、どうやって一本橋を作ればいいでしょうか?少々考えた結果、ロープで作ればとても便利なことに気づきました。ロープであれば、持ち運びも簡単です。

練習当日は、さっさとコースをセッティングしたいものです。そのために、前日から軽く仕込みました。一本橋の長さに合わせてロープに印を付けておきます。ペンを入れるよりも分かりやすくするために、結び目を作っておきました。

練習ですから、試験よりも厳し目ということで、幅は30センチメートルより少し狭く作りました。実際の作業は、ロープの端から長さ15メートルの位置に結び目を作ります。その結び目から30センチメートルの位置にもうひとつ結び目を作ります。これで完成です。我ながらアイスアイデアです。

ロープを置いておくだけでは練習中にズレてしまうので、ガムテープで路面に貼り付けました。練習ですので、そこまで強力に接着させる必要はありません。

一本橋から落下するとロープを踏んだ感触が分かります。一本橋をテープだけで作るとこの落下の感触を得ることができません。まあ、感触がなくてもコースを外れると認識できますけどね。

15メートルとなると、そこそこ長いので、ロープが歪みます。練習ですから厳密さは必要ありません。細かいことは気にせずに練習を開始します。今回のように狭めの幅で練習をすれば、多少のロープの歪みなど問題はありません。

一本橋のコツ

小型二輪の場合、15メートルの一本橋を5秒以上掛けて進む必要があります。

できるだけ長い時間を掛けて一本橋を進むという課題です。時間を掛けるためには、速度を落とすことが基本なので、ゆっくり一本橋に進入しますが、速度が遅すぎるとハンドルが安定せず一本橋から落下します。ゆっくり進むことを考えるととても難しい課題です。

一般的に一本橋のコツは、

  • ハンドルをグリグリ動かす
  • 速度が落ちたらちょこっと加速する

といったようなことが伝えられていますが、これは難しいと思います。自転車で考えてみれば分かります。ハンドルを動かさないよりは動かしたほうが安定しますが、小型二輪車は重いのです。しかもオートマです。ちょっとアクセルを廻すだけで急加速することもあり自転車よりはるかにアクセル制御が難しいのです。この走法はそれなりの技術を要します

今回は5秒という時間を掛けるわけですが、実は5秒は思っているよりは短いのです。改めて自転車で考えてみます。自転車で安定走行するのはペダルを漕がない惰性運転です。惰性運転で進む場合は、そこまで速くなくてもそれなりにまっすく進みますよね?

そして、様々な走行方法を試した結果、私が行き着いた一本橋のコツです。

  • 速度を上げて一本橋に向かう
  • 惰性で一本橋に上がる(アクセルを解いて進入)
  • 惰性で一本橋を進む
  • 速度が落ちたら加速する

この方法であれば、感覚的にゆっくり走行しなくても5秒掛けて通行することは余裕です。本気でやれば7秒超えも可能です。記録を求められる試験ではないので、それなりの記録でクリアさえすればいいのです。

そして、この走法の最大の利点は落下の可能性が著しく低いことです。試してみれば分かります。原付きで練習してみてください。自転車でもいいです。その違いははっきり分かると思います。

どっちにせよ、一本橋から落ちたら即失格です。5秒より早くクリアしたとしても減点されるだけです。落下しないことを心がけつつ、それなりの速度で一本橋を通過する方が気持ちの上でも余裕ができていいと思います。

この5秒の感覚は、練習で習得したほうがいいです。練習を重ねると5秒ならこの速度でも大丈夫だと分かってきます。この時間感覚を掴むことも重要です。

改めて速度の面から考えてみます。15mの一本橋を時速10.8km/hで走るとちょうど5秒かかります。ということは、10km/hで走れば5秒はあっさりクリアできます。自転車の惰性運転で考えてみましょう。自転車で10km/hは余裕で惰性運転できます。速いぐらいです。そう考えると余裕じゃないかと思いませんか?実際は、思っている以上に速い速度でクリアできるのです。5秒にとらわれすぎて速度が遅すぎるために落下する受験者が多いと私は感じました。

15メートルというのは、長いようで短い距離です。試験課題としてはなかなかいいところを突いている気がします。

急制動

せっかくなので、急制動(急停止)の練習もしました。一本橋と急制動はイメージトレーニングができませんので、やっておいた方がいいです。

30km/h以上の速度で8メートル以内で停止しなければなりません。

やってみましたが、余裕です。なんの試験かな?という感じです。タイヤをロックしないように気をつけなければいけませんが、普通にブレーキを掛ければ止まることができるでしょう。これについては、心配する必要がないことが分かりました。こうした安心を獲得できるのも練習の成果です。

この練習で、様々な走行を試した結果、私が感じた急制動のコツです。

  • 速度を上げて制動位置に向かう(35km/h程度を目処)
  • 惰性で制動位置に進入する(アクセルは解く)
  • ブレーキを掛けすぎない(タイヤロック注意)

35km/h程度の速度で進入する理由は、30km/h未満で急制動を行うと判定されやり直しになることを回避するためのです。試験官は、遠くから見て速度などを判定しているようで、速度をはっきり確認できないようです。そのために、安全側に少し速めの速度で進入します。

偵察がてら明石運転免許試験場を敷地の外から撮影した急停止の位置です。写真では、遠くてちょっと分かりにくいのですが、左の赤白縞の三角コーンが2本立てられているところが急停止の制動開始位置で、右側の小さい黄黒縞コーンが小型二輪車の停止位置(8m)と思われます。右側の大きい黃黒コーンは普通・大型自動二輪車の停止位置(11m)のようです。遠いので距離感が掴めないのですが、たいして難しい課題ではありません。

運転感覚

せっかくですので、乗車、右左折、一旦停止、降車をひととおり試してみました。試験場のコースは、交差点間の距離が短いので、一つ動作が遅れるとあっという間に交差点にたどり着いてしまい必要な安全確認が遅れて減点されることになります。そのために、通常の安全確認動作をスムーズに行う必要があります。

これを考えてやるのではなく、体で覚えておく必要があるでしょう。あんまり自信はないですね・・・

原付きに比べて、小型二輪はむしろ安定して走行できます。この点については、まったく気になりませんでした。

まとめ

ハッピーモルモット

普通自動二輪(小型AT限定)免許の一発試験合格に向けての練習内容についてまとめましたが、いかがだったでしょうか?

小型二輪車は原付きに比べて重量も大きいため安定していて、全体的に運転自体に問題は少なそうです。

一本橋は思っていたよりはコツが必要で、アクセルを掛けずに一本橋に乗り上げることがポイントです。惰性で進むと安定します。この感覚は自転車の惰性運転に似ています。一本橋は練習した方が絶対にいいです。また、思っている以上に5秒は時間が短いです。一本橋の幅と距離と5秒の時間感覚はやってみて習得しましょう。

急制動は余裕ということが分かりました。こちらもアクセルを掛けずに急制動開始地点に進入することがポイントです。特に難しいことはありません。

一本橋コースをロープを利用して作ることも今回のポイントだったと思います。

今後は、合格に向けて、コースをしっかり覚えておく必要があります。これについては、本気で取り組みましょう。予習さえしていれば、一発合格も夢ではありません。

では、またお会いしましょう!

練習が終わって自信がついたら試験の予約に行きましょう!

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