【小型二輪一発試験の本番編】自動二輪小型ATの免許取得に向けて技能試験で一発合格しました

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一発試験で一発合格しました

私は自動二輪小型AT免許試験の一発試験に一発合格しました。今回はこの一発試験の本番編です。試験に焦りは禁物ですが、予習をしっかりしてきたあなたならきっと一発で合格できるはずです!

こちらが自動二輪小型(オートマ限定)の一発試験についてまとめているトップページです。

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運転免許試験場への道

家を出る前に持ち物の再チェックをしましょう。忘れものによっては受験できないことがあります。早起き損だけは避けたいです。

  • 運転免許申請書・受験票(証明写真を貼っておく)
  • 運転免許証
  • 現金4,050円
  • 長袖、長ズボン、靴
  • 手袋(貸してもらえるけど、持っていった)
  • ヘルメット(貸してもらえるから借りた)
  • 筆記用具(特に言われたわけじゃないですが、やっぱり使う)

今回は電車とバスで試験場に向かうこともあり、ヘルメットは持ち運びが大変なので借りることにしました。

写真は事前に撮影しておくとしたものですが、運転免許試験場にも証明写真機があります。4枚で700円です。建物入ってすぐ正面にあります。1枚しか必要ないので、ここで撮るのはもったいないです。

明石運転免許試験場へは明石駅からバスで向かいました。朝の8時前だというのに明石駅のバス停は多くの学生が並んでいます。いつものことですが、ここは神戸学院大学の学生が多い。令和の学生は朝から満員のバスに乗って学校に行かなければならないのです。大変です。

満員のバスで明石運転免許試験場に向かいます。満員でも遅れるよりはマシなので、仕方がありません。こんなバスに乗るのは今回限りだと決心しながら乗り込みました。

乗車システムがよく分からないのですが、整理するバス会社の係員が運転免許試験場に行く人を優先して乗せてくれます。並んでいる学生は座りたい人だったのかも?ということで、よく分かりませんが、並ばずに乗れるイメージです。

8:20に明石運転免許試験場に到着しました。かつて来たとき(10年以上前?)と比べると、この日は人が少ない気がしました。少子化の影響でしょうか?

受付

まずは、質問票を受け取って記入します。

この質問票は、予習していませんが、記入に多くの時間は必要ありません。楽勝です。

最初に1番窓口で受験手数料を支払います。並ぶ列と窓口の数が違うので、列の減り方が並ぶ場所によって差が出ていました。こんなところで気合い入れても仕方がないですが、どこに並んでもいいぐらいの余裕をもった気分で試験場に到着できるように来ておきたいです。

4,050円(試験手数料2600円+車両使用料1,450円)を支払いました。今回1回だけで終わることと願いつつ。そう思えば、安いものです!

2番窓口で書類の点検を受ける。私の前の人の点検が難航しています。なんの試験を受ける人でしょうか?免停くらった人の試験もこの日にやっているようでした。ヒールのへそ出しのお姉さんや短パンの若いお兄さんがたくさんいました。少なくとも二輪の技能試験を受験する人でないことは間違いなさそうです。

3番窓口で受験審査を受けます。身体能力検査といったものです。別の場所に連れて行かれて、手を握ったり開いたり、腕の上下運動、片足立ちして跳躍、最後に視力検査を受けます。とりあえず、ここは楽勝。

最後に地下1階の8番窓口で受験の受付に向かうことになりますが、そこでは時間ぎりぎりまで受付をしないことにしました。

受付順に技能試験を行うらしいというのが、その理由です。何といっても私は技能試験のビギナーです。今まで落ちてきた人とはいえ、ベテランの動きを先に見たいと思いました。ビギナーなので、これぐらいは許されるでしょうという気持ちで、待っていましたが、実は受付順と試験順は関係ないようです。視力検査が終わった順が技能試験の順番になっているようでした。

また、地下1階の待合室は、思っていた以上に多くの人で溢れていました。あとで分かったことですが、二輪車以外にも四輪や二種や大型車の技能試験の受験者もここで待っているようです。

試験開始5分前から受付が開始されました。窓口に受験者が並びます。それでも、思っていたより多いと感じます。

技能試験

コース見学

8番窓口で受験番号票を受け取り、受験の説明を受けます。20分ほどコース見学をして、9:40に集合して試験開始とのことです。

このときに、今日のコースがようやく判明します。今日は76コース。どっちのコースになっても対応できるように予習してきたので、どちらでも問題ありません。

そして、試験コースに連れて行かれます。今日の受験者は大型二輪車などを含めて12人。そのうち、小型二輪オートマ受験者は4人でした。

試験コースの待合室は、ガンガンにエアコンが効いていました。それに比べてコースは灼熱です。逆にしんどいレベルです。

私は、初めてコースに立ったこともありますが、しっかりコースを廻って確認しました。コースをスタートからゴールまで綿密に歩いてすべてを確認するつもりで歩きました。実際に歩いてその景色を見ておくべきです。机上の予習では、思い違いをしているかもしれませんし、カーブの距離や交差点までの距離などは、このとき初めて分かることです。暑いなどと言ってられません。4,050円も懸かっています。

ここで減速して、ここでウインカーを出して、ここで幅寄せして・・・交差点の視界は見やすいか?一本橋の高さや急制動の距離や坂道の状況などを確認します。

しかし、ほんとにクソ暑い日です。汗だくです。

見学時の写真撮影は禁止と言われました。上の写真は、受験を予約したときに予習のために一般道から撮影した写真です。

みんな歩いてるのですが、コース見学時間が終わるまで歩いていた人は少なかったです。ほんとに暑い日でしたから。しかし、驚いたことに、はなからコースを歩いていない人もいました。この人は、コースなど見る必要がないほど受験しまくっている大ベテランでしょうか?

受験説明

受験車両を発着点に乗って運んできたベテラン女性警官から待合所で受験の説明を受けます。大型バイクに乗ってくる女性警官は迫力があります。もちろん試験官には従うつもりでしたが、有無なく従順させる迫力があります。

思った以上に詳しい説明がありました。受験の流れはもちろん、どのようになったら一発不合格になるか教えてくれます。コースを間違えても無線による試験官の指示(バイクにスピーカーが取り付けられています)に従って走れば、減点ではない。ただし、コースを回復するまでの動作は試験対象になる。つまり試験問題が増えるということになります。基本的に道を間違えたら損をすることになります。

試験コースは、急制動が最後の大きな課題です。急制動は30km/h以上の速度で停止開始位置に進入して8メートル以内に停止するという課題ですが、進入速度が30km/hを超えていない場合は、減点となります。しかし、急制動の減点が不合格点にまだ達していない場合は、再チャレンジできるとのことで、その場合は試験官が無線で再チャレンジするよう指示するとのことです。何も指示がなければ、そのまま終点に向かうとのことで、急制動で停止したときに試験官から指示があるかもしれないからしばらく待てということでした。ここのところは、少しややこしいですね。合格点に達しているのであれば、さっさと試験終了位置に戻るように指示して欲しいものです。

他の内容は、たいてい予習したとおりでした。新たな発見はありませんでした。

説明後にトイレ休憩があり10:05に集合して試験が開始されることになりました。

試験開始

そうこうしているうちに、試験開始です。試験官が放送で受験番号を読み上げて、受験者はそれぞれの試験に挑みます。いきなり始まった感があり、私は心の準備ができていませんでした。1番じゃなくてよかったと思いました。

受験者が試験コースに挑んでいるのを他の受験者が発着点から眺めています。あそこで右ウインカー出して、あそこで幅寄せして・・・と自分の運転イメージと重ねながら、試験を眺めます。あぁ、左右確認していない・・・とか、エンストしちゃった・・・とか、一本橋で落ちちゃった・・・とか他の受験者の辛いシーンばかり見ていると、自分もやってしまいそうで、弱気になりますが、自分はそうならないようイメージを高めます。自分を信じるだけです。受験本番前にイメージを高めることも多分大事です。

たいていの受験者は、手袋とヘルメットを持参してきています。中型や大型免許の免許を取ろうとする人はバイク好きなので、当然と思います。なお、手袋とヘルメットを持参していない受験者は、借りることができます。もちろん、借りている人もいます。借りることができる手袋はもちろん軍手です。ヘルメットはすべて安っぽくダサい(?)白いヘルメットです。

私は手袋は持っていきましたが、ヘルメットは借りることにしました。並んでいるヘルメットには、新しい白いヘルメットがありましたが、あえて古いヘルメットを選びました。なぜならその白いヘルメットには、黒い縦線が付いてたからです。

絵心のないヘルメットの絵ですが、こんな感じのヘルメットを借りました。これを選んだ理由は左右確認など首を振っていることが、遠くから見ている試験官が認識しやすいと思ったからです。試験官は、受験者を目視で確認しています。試験官とはいえ見落としすることもあるはずです。試験は4,050円も掛かっているのです。一発合格を目指す私がカッコ悪い古いヘルメットを選択することは当然です。

試験本番

私の受験番号が呼ばれました。いよいよ本番です。緊張します。

まずは、ヘルメットを被り・・・あご紐がうまくかからない・・・やはり古いものは使いにくい・・・あご紐かけるのはやめようかなと思ったりしましたが、あご紐を掛けないと減点されるかどうか分からないけど、減点されてはもったいない。いくら時間を掛けてもあご紐を締める方を選択すべきと判断して、時間を掛けまくってきちんとあご紐を締めました。落ち着いてるぞ、俺。

そして、乗車のルーティンをしっかり行う。

前後確認、前ブレーキを掛けてマシンを立てる、スタンドを起こす、後方確認、着座、ミラー調整よし!そして、エンジン始動。ん?

エンジンの起動ボタンが分からない・・・

私のオンボロ原付きはいつもキックでエンジンを掛けていることもあり、ボタン始動に慣れていない。というか、どのボタンか本気で分からない。

近くにいた受験者に聞いてみると、放送が掛かる。

「試験中です!聞かない!教えない!」

そんなこと言われても、試験前に聞いてないのにできるわけないじゃん・・・

自分の順番が来るまで、他の受験者の乗車の手順はよく見ていましたが、どのボタンを押してエンジンを掛けているかまできちんと見ていませんでした。まだまだ研究が甘い・・・

もういいや、順番にボタンを押して試してみる。あご紐で時間掛かったついでに、どんなに時間掛かってもいいや。その後、なんとかエンジンが掛かりました。

エンジンを掛けられなくて不合格という結果になったら、伝説になったことでしょう。

 

気を取り直して、左右後方確認、ウインカー、左右後方確認、前を向く、発進!

よし、ここまでは減点はないはず。最初の1周目は慣らし運転なので、試験対象に含まれません。しかし、これも本番(今も本番だけど2周目以降のことね)に向けての練習としてしっかり安全動作を行う。試験車両でできる練習(慣らし運転)はこの1週目だけです。

2周目に入る。ここからはホントの試験本番です。40km/hの指定速度で走行する。しっかり速度を上げる。メリハリが重要。カーブに入る前にしっかり速度を落として、ウインカー、右寄せ、矢印とゼブラの間を通る。

全般的なポイントとして、指定速度以外のところは、できるだけゆっくり走ることを心がけます。安全確認をする時間を十分に取るためには、ゆっくり走るしかありません。何度も左右後方確認を繰り返すので、首を振りまくりに見えたことでしょう。前を見て運転しているのか?と言われるぐらい確認しまくる気持ちで走りました。

赤信号で止まる。あれ?エンジンが切れた・・・

エンストか?

落ち着け。

ん?

オートマにエンストはないよなあ。青信号でアクセルを上げるとエンジンが掛かった。アイドリングストップ機能が付いていた。ホッとする。ボロい原付きに慣れていると、こういうところで冷静さを失う可能性がある。何ごとも冷静さを失わないように落ち着いて対処することが必要ですが、焦った。

3週目は、多くの受験者を悩ませている一本橋です。練習をしてきたとはいえ、本番は緊張する。一旦停止後、練習どおりに勢いに任せて一本橋に駆け上がり、惰性で一本橋を進む。練習と違い高さがある分、少しとはいえ、視界が変わり緊張感が増す。しかし、この惰性走行作戦は成功です。ハンドルを振って安定を取ると多くの人が言っていますが、惰性で進んだ方が絶対に簡単です。

次の課題はS字とクランクです。それぞれ大きな道に入るときは、一旦停止をしました。(ここは安全なら一旦停止は不要じゃないか?と予習していましたが、この日の受験生はみんな一旦停止をしてたので、私も弱気になってマネをしました。)

4週目に入り、坂道発進に進む。オートマなのでここは楽勝。坂道を越えた後の下り坂でブレーキを掛けつつ速度を落とすことも忘れずに。

5週目に入り、障害物に向かう。このあたりになると試験に慣れてきて緊張しなくなっていたのか、なんと障害物に向かうための左折を忘れかけるというアクシデント!急ブレーキまでは掛けなかったのですが、少しふくらんで左折してしまった気がします。減点だったのでしょうか?こうなったのも緊張していないつもりでも緊張していたことが原因なんだろうなあと。あぶない、あぶない。

そして、最後の課題である急制動に向かいます。しっかり速度を上げておいて、アクセルを掛けずに指定地点に進入してからブレーキを掛ける。問題なく停止できました。しばらく待っても試験官は何も言ってこないので、再発進して発着点に戻ります。

バイクを離れるときまでが試験対象です。最後まで気を抜いてはいけません。停止してから、後方確認、エンジン停止、後方確認、降車、スタンド、ハンドルを左に切る、後方確認、車両から離れる

なんとか、最後まで完走できた!

やはり、緊張しました。試験に慣れるということも大事だなと感じました。

合格

その後、試験官が待合室にやってきて、試験結果が伝えられます。

 合格 

やった!一発合格だ!

不合格になった受験者には、どこが悪かったかの話もしていました。

 

再び地下1階の8番窓口に向かいます。今日、不合格になった人は次の試験の予約に並んでいました。あそこに並ぶ経験をせずに済んだことは、予習をした成果ですが、運の要素も多分にあると思いました。

次の予約を取る列は、かなり長くなっています。二輪以外の試験の不合格者もたくさん並んでいるようでした。かなり時間がかかりますが、この手続が終わった後に、合格者の受付があるとのこと。かなり待つことになりましたが、合格しているので我慢できます。

その後、落ち着いた後に名前を呼ばれました。11:20ごろでした。今日の二輪の技能試験の合格者は12人中わずか2人。合格率はざっと16%です。なかなか厳しい結果です。

そして、合格証代わりの受験等案内(普通二輪合格者)の用紙が手渡されました。

これさえもらってしまえば、免許をもらったも同然です。

案内の裏には、講習を受講できる自動車学校のリストが記載されています。なお、普通自動車を運転できる免許を保有している者は、応急救護措置講習は免除されます。裏の7番に書いています。

そのため、必要な講習は普通二輪車講習の3時間だけで12,000円が必要です。試験よりもずいぶん高いですが、仕方ありません。

まとめ

ハッピーモルモット

普通自動二輪(小型AT限定)免許の一発試験合格に向けての技能試験本番についてまとめましたが、いかがだったでしょうか?

予習をしっかりした上での受験ですので、焦る必要はありません。技能試験本番の本当の課題は、緊張対策だったと感じました。やはり緊張すると手順を間違えます。緊張しないようにすることは不可能ですので、緊張するとしてもしっかり手順を身に着けておいて受験したいです。

技能試験の本番は、ゆっくり走って、安全確認をやりすぎるぐらいやることです。安全確認のやり過ぎに減点はありません(たぶん)。必要以上にどんどんやるべきです。

今回、受験して知ったのですが、コースを覚えることを最初から諦めてる受験者もいました。課題をクリアするごとに停止しているので、コースが分からないのかなと思いきや毎回試験官の指示を待っていたようです。指示どおりに走ることも手かもしれませんが、試験官の印象は悪いでしょう。試験官も人間ですので、コースを覚える努力をしたことを表現することも大事なことだと思います。印象は大事ですよね。

一発合格は不可能ではありません。頑張りましょう!

では、またお会いしましょう!

技能試験に合格したら取得時講習を受講しましょう。予約の方法や受講の内容はこちらです。

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