「リカルド」はいい感じのワークチェアです
在宅勤務も3年目を迎えました。私の在宅勤務用の椅子は子どもの学習机に付属になっているような安っぽい椅子ですので、座布団を敷いて使っていましたが、長い時間座っていると背もたれも小さいためかお尻も腰も痛くなってきます。しかし、買い替えるといっても壊れているわけでもないので、なかなか踏ん切りが付きませんでした。
買おうと思い始めたのは、コロナ以前からですが、在宅勤務もしばらく続くことを見越して、このたび一念発起してニトリのワークチェア「リカルド」を購入しました。
ニトリのワークチェア「リカルド」を選んだ理由
私の腰は強くありません。同じ体勢を長く続けるとすぐ腰が痛くなります。そのため、椅子選びは慎重を期したいところです。
あらゆる商品をネットで買うことが普通になってきましたが、ネットで調べても自分の腰にフィットするかどうかは分かりません。そこで店頭に椅子をたくさん並べているニトリに行って確かめてみました。
ニトリの店頭で座ってみました
ニトリに展示されている「アクリス(左)」と「リカルド(右)」です。
最初にイメージしていた予算は2万円程度。今でも使っている学習机の椅子は5,000円ほどで購入したものですので、4倍も出せば十分と考えていました。
とにかく、店頭に並んでいたすべての椅子に座ってみました。当たり前かもしれませんが、価格が上がれば上がるほど座り心地はいいものです。やはりそれなりの金額を出さないと腰の不安は解消しないような気がしてきました。
「人生に一度ぐらいいい椅子を買ってもいいんじゃないだろうか?」
「今回、買わないと一生安くて固い椅子に座ることになるんじゃないか?」
そう思うと、4万円が予算ラインになりました。
腰に優しいワークチェア
予算は重要ですが、腰も重視して考えるとある程度商品は絞られてきます。
候補を絞っていった結果が次のタイプです。
人間工学に基づき腰も含めて体にしっくりくることを考えられた椅子「デュオレハイ2」です。確かにこの椅子は、腰だけでなく体全体に優しいと感じました。背もたれにもたれて座ったら「ふぅ~」って感じに声が漏れます。実際に座った感じでは腰には一番いいと感じました。
しかし、プラスチック製の可動部が多いため将来の故障が心配でしたので、今回は購入するに至りませんでした。5年保証は付いているのですが、予算に余裕があり2台同時に買うならこれを買います。
よく考えるに、これはデスクワークするための椅子だろうか?という根本的な疑問も出てきます。変な話ですが、休憩用ならベストかもしれません。
ゲーミングチェア「ヘイデン2」もかなり腰にしっくりきました。ガッチリ腰が固定されると腰は楽になります。そのため、当然かもしれませんが肌触りは固めです。この椅子が体にぴったり合う人にはベストでしょう。しかし、私には座面が固すぎる気がしました。長時間座るとお尻が痛くなってきそうな気がします。
今の椅子も座面が固くなったため、座布団を敷いて使っているのですが、同じように座布団を敷いて使えば問題ないのかもしれません。しかし、せっかく新しい椅子を買うにもかかわらず座布団前提なのは微妙なので購入を見合わせました。
ワークチェア「リカルド」
最後まで悩んだのが、この「リカルド」と「アクリス」です。
ワークチェア「リカルド」は、とにかく座り心地がいい。
この椅子は座った瞬間から優しく包み込まれる感じで座り心地がとてもいい。お尻は優しく沈み込み、背中も座面で包み込むようなソファに似た座り心地です。リカルドは腰のあたりの背もたれが少し前に突き出ている形なので、腰がサポートされて腰に優しい感じです。
安い椅子との大きな違いは座面が柔らかいことだと思います。座面には体をしっかりと支える「ポケットコイル」が使われています。高級なソファやベッドなどにも使用されている方式です。さらに、2重クッションになっていることも重要です。そのため、ゆったりとした座り心地になっています。
また、表面には、空気を通す合成皮革「ブレスレザー」が使用されています。この「ブレスレザー」は、吸湿・放湿性に優れ長時間座ってもサラサラの座り心地を実現しています。さらに、水拭きも可能なため手入れも楽です消臭機能付きなのでいつでも清潔感を保てます。
この「ブレスレザー」は、東洋紡の製品でランドセルや車のシートなど長期に渡って使用される製品に利用されているもので、その信頼性が伺えます。
ワークチェア「リカルド」フットレスト付き
1万円ほど予算が増えますが、フットレストが備わっているワークチェア「リカルド」です。フットレスト以外の機能は、フットレストなしのタイプとまったく同じようです。
試しにフットレストを使用してみたのですが、座面下に収納できるようになっているため、骨組みが細く脚を置くと揺れます。私が自宅で使用する場合、脚を伸ばしたいときは、床で寝るとか机の上に足を置くとか応用できますので、1万円でフットレストを追加する必要はないと判断しました。
実は、この日はフットレスト付き「リカルド」は5,000円引きになっていましたが、それでも購入の必要性を感じませんでした。
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ワークチェア「アクリス」
最後まで悩んだのは、このワークチェア「アクリス」の存在です。
「リカルド」と比べると1万円も安いのです。こちらはフットレストも付属しています。さらに、ランバーサポートも付属しています。
ランバーサポートは、腰の負担を軽減させるクッションのようなもので、背もたれの好みの位置に移動させることができます。実際座ってみても、ランバーサポートはなかなかいいと思いました。気になるのは、ランバーサポートはゴムで背もたれに固定しているので、ゴムが伸びてしまうと固定できなくなるんじゃないか?という心配とランバーサポート自体がヘタってくるのではないか?という心配です。背もたれと腰の間に座布団を挟むという手段もありますが、どうせ座布団を挟むぐらいならと「リカルド」に軍配が上がりました。
また、肌触りの違いも決め手の一つになりました。「リカルド」に使用されている「ブレスレザー」は「アクリス」との違いを際立たせます。
フットレストにこだわる人であれば、フットレスト付きリカルドとの2万円差は悩み抜くかもしれません。
リカルドの使い心地
購入して使用してみると、「リカルド」で正解だったと安心しました。
ニトリ店頭でもいいと思った座り心地は、家で座ってみてもやはりいいです。リモートワークも楽しくなります。これまでは5,000円のいわゆる学習机の椅子を使っていたので、その差は歴然です。(価格差も歴然なので当然ですが・・・)
やはり、「ブレスレザー」の肌触りはしっとしとしていい感じです。他の皮製椅子とは違って体が包み込まれる感覚は、なんともいえない気持ちよさです。
あくまで私の感想ですが、椅子は座らないと分からない商品だと思います。通信販売で買うことはいまてこそ普通になってきましたが、腰が悪い方は必ず座ってみてから買ったほうがいいでしょう。私にとっては、安い買い物じゃなかったので、失敗したくありません。もし、腰が悪い方が通販で買うしかないのであれば、「リカルド」を強くお勧めします。
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リカルドを組み立てました
持ち帰り購入
店頭では、取り寄せ商品と表示されていましたが、店員に話を聞くと在庫がありました。おかげでその日のうちに購入から組み立てまで終えました。
箱のサイズはW820mm×D440mm×H620mmです。
組み立てるとはいえ、椅子の大きさを考えると箱は小さい感じがします。
梱包重量約23.5kgと明記されていますが、ずいぶん軽い気がします。気のせいでしょうか?量ったわけではありませんが・・・
箱の開封
梱包はしっかりしています。箱の中の部材も簡単に壊れるような状態で収納されていません。部材一つ一つが袋に入っています。頑丈なキャスター脚も緩衝材で包装されています。
部品を箱から出しましたが、部品一個一個が重く感じます。しっかりした部材だと感じました。
箱からすべての部材を出しました。椅子ですのでそれほど部品の数は多くありません。背もたれは大きいですが、その他は小さいと感じました。バラバラだとこんなものなんでしょう。
キャスター脚はしっかりしており大きく重いです。この部分が一番頑丈に作られているようです。
組立手順
組立説明書が冊子になってないことに驚きました。印刷された組み立て説明書の紙がばさっと束ねられているだけです。私にとっては初めてのパターンです。コストダウンの先頭を垣間見ました。組み立てするときに見るだけであれば、この方がページがめくれる心配もなく見やすいと思います。
コスト削減の行き着く先は印刷もなしでWeb対応ということになりそうですね。それでも私はOKです。
ネットで検索すると組立が難しいという意見がありました。私にはどの部分が難しかったのか分かりかねますが、組立は簡単です。
このページに書いている組み立てのポイントは、椅子に限らず組立作業のセオリーです。
- ネジは仮締めしてから最後に本締めをする
- 複数のネジを止めるときは対角から止めていく
- 周りのものを壊さないよう準備する
- ネジなどを落としてなくさないように準備する
どのような物を組み立てるときでも上記はしっかり守りましょう。ヘタをすると無駄な時間を費やすことになります。
部品には種類ごとにすべてアルファベット記号が付けられています。
日本語が分からない人でもこの組立説明書があれば組み立てることができると思います。
すばらしい組立説明書だと思いました。
組立説明書にアルファベット記号が付けられていることはよくありますが、ネジパックにもきちんとアルファベット記号が付けられています。とても親切です。
スペアもひととおり揃えられています。
組立説明書は、この作業で使用するネジに○、使用しないネジに✕と明記していて、とても分かりやすい。何度も書きますが、素晴らしい取扱説明書です。
手順1
座面に部材を取り付けます。とても簡単です。
六角レンチは短い方をネジに差して長い方を廻しがちですが、今回は長い方をネジに差して短い方を廻した方が六角レンチが部材に当たりにくく廻しやすくなります。
手順2
この作業で苦労する人がいるようです。座面と背もたれをつなぐので部材が大きくなり、ネジ穴を重ねにくいことが原因でしょうか。
組立のセオリーを思い出しましょう。
まずは手でネジを回して仮りの仮りというイメージで部材を繋げます。
さらに、ネジを仮締めして、しっかり部材の位置決めしてから最後に本締めをします。
複数のネジを止めるときは対角順に止めていくことを忘れないようにしましょう。ネジ穴のズレが小さくなります。
手順3
手順2の続きですね。手順2で仮止めしたネジを六角レンチで固く固定します。
手順4
ここも難しいという意見が多いのですが、キャスターを突っ込む角度がポイントだと思います。角度さえ合えば、大した力は必要ありません。
私は問題なくキャスターを押し込むことができましたが、取り付けができない場合は、木槌で叩いたりして取り付けるしかありません。その場合は、タオルでキャスターを包んでから叩くなどした方がいいでしょう。
手順5
シリンダーをキャスター脚に差し込みます。
この作業に力は不要です。簡単に入りました。
差し込んだら抜けなくなりました。
椅子の移動中に抜けることはなさそうです。
手順6
椅子本体をシリンダーに差し込みます。
一人で差し込むのは難しいです。一人で作業をするとシリンダーを差し込む穴が見えないからです。この部分に限っては二人でやった方がいいです。頑張れば一人でもできると思います。
この状態までくると完成した気になります。
手順7
肘掛けの取り付けです。
この作業も2か所のネジを手で軽く止めて位置決めをしてから本締めをしましょう。
手順8も同様です。簡単です。
手順9
再度、すべてのネジを本締めします。
この作業は重要です。組立の手順でネジが緩くなっているところがある可能性があります。そうしたネジを完全に止めましょう。せっかくの心地いい椅子がガタつくのは嫌ですので、この作業は重要です。
手順10
ネジ穴を化粧キャップで隠します。
このキャップ止めの作業が固くて一番大変でした。はめ込むだけですので、作業自体は簡単なのですが、手が痛くなりました。固くないと外れてしまうため仕方ありません。
ここまでの手順をしっかりやっていれば問題ないと思います。
リカルドを使ってみました
調節機能
高さ調整は、座面下の右レバーで簡単にできます。
「背ロッキング(揺れ動く)」というタイトルは、中国製の取扱説明書によくありそうな表現ですが、ここだけこんな感じなんですね。チェックミスでしょうか?
こんな感じで簡単に背もたれや座面を調整できます。
リカルドを組み立て終わったあとは、しばらく子どもに取られました。そして、何度もこの椅子で寝てしまい、残念ながら勉強にはまったく役立っていない椅子です。
最近は、私が取り返し、在宅勤務のときには快適に使用しています。長時間パソコン作業をしていても腰は痛くなりません。39,800円という私の人生では最高額となった椅子ですが、今のところ後悔をしておりません。末永く使うことができることを期待しています。
まとめ
ニトリのワークチェア「リカルド」を選んだ理由やリカルドの良さ、そして組立についてまとめたレポートはいかがだったでしょうか。
腰痛持ちにも優しい椅子でもあるので、長時間にわたる在宅勤務では素晴らしい相棒としてすでに離すことができなくなりました。
組立商品ですので、同じ値段の完成商品よりもいい部材が使用されており、ブレスレザーやポケットコイルを使用したリカルドの座り心地は抜群です。コスパはかなり高いことを実感しています。腰の悪い私が特にオススメする椅子です。ニトリ店頭で試しに座ってみてください。
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