高校生の修学旅行に向けてキャリーケースの選び方と修学旅行後の感想をまとめました
高校生の修学旅行は、昔と違って長期間になっています。
ほとんどの生徒がキャリーケースを持っていくのです。
スポーツバック一つってわけにはいかないのです。
持っていくものが多すぎる傾向にあると思うんですけどね。
まあ、それは置いておいて、キャリーケースを持っていかなければいかなくなった高校生のためのキャリーケース選びのポイントをまとめました。
修学旅行くためにキャリーケースが必要です
我が家では高校生の息子が修学旅行に行くために必要になりました。
今回購入するキャリーケースの前提条件です。
- 期間は4泊5日の約1週間
- 将来、中学生の娘も使用する
- 使いやすいものがいい(当たり前ですが・・・)
これらを満足するために、いろいろなお店を廻って、実際に見て触って研究してきました。
いろんなキャリーケースを見て比較してみると、いろんな選択肢が果てしなくあることが分かってきました。
そうしたなかでその選択肢をどのように取捨選択していくかが今回のテーマです。
サイズ
容量
当然、人によってまちまちです。
旅行日数による必要な容量は下記が目安とのこと。
あくまで参考ですけど。
一般的に、「使用日数×10L」が必要容量の目安と言われていますが、売れ筋などを考慮すると下記のようです。
旅行日数 | 容量 |
1~2泊 | 40L |
3~4泊 | 45~60L |
5泊~1週間 | 60~75L |
1周間~10日 | 75~85L |
10日間~2週間 | 85~95L |
実際のところ、復路ではお土産を入れたいので、荷物がいっぱいの状態で出発ということは避けたいし、飛行機で追加料金を取られるような大きさにも注意したいです。
実際、1週間を超える旅行であれば、途中で洗濯することが必須となるので、旅行期間1週間であれば、上記の量はそれなりに的を射ていると思います。
また、実際の話しですが、キャリーケース内部の構造も実容量に影響を与えると思いました。
あと、お店はなるべく大きめを買わせようとしていることを頭に入れておきましょう。
お店としては、旅行後に「小さかった」と言われたくないのでしょう。
「大きかった」と文句を言われることはあまりありませんから。
結論としては、70Lを目安として探します。
機内持ち込み
1週間レベルになると、飛行機の客席に持ち込めるサイズはあきらめました。
機内持ち込みをこだわるかどうかが重要な分かれ目です。
修学旅行では、どうせ空港で友達のキャリーケースの受け取りを待つのですから、自分が預けても一緒ですね。
航空会社によりけりですが、機内持ち込みできるサイズは相当小さいケースじゃないと無理なのです。
もともと、キャリーケースは預けることが前提となっている荷物ですので、余計なしがらみは捨てておきましょう。
100席以上 | 3辺の合計が115cm以内(55cm×40cm×25cm以内)、 10kg |
100席未満 | 3辺の合計が100cm以内(45cm×35cm×20cm以内) 、10kg |
素材
キャリーケースの素材はソフトタイプとハードタイプに大きく分かれます。
嘘かホントか外国人はソフトタイプが好きだとか。
外国ほど、荷物を投げて雑に扱うイメージがあるんですけどね。
ソフトタイプ
水が染み込みそうなやつです。
ポリエステルやEVA素材など、化学繊維の布地を使用したタイプで、メリットは軽いことです。
また、素材に柔軟性があるので、ハードタイプに比べると衝撃を吸収しやすい利点があります。
ただし、内側の荷物に衝撃が伝わりやすかったり、雨天時は水が浸透しやすかったりするので注意が必要です。
ハードタイプ
欠点は、傷が付きやすいことです。
とはいえ、触った感じは、ペコペコしています。
昔はもっとがっしりしているイメージだったのですが、ある程度の衝撃を吸収するためにこのような構造になっているようです。
一昔前のものに比べると、安っぽいし、こんなので大丈夫かなあ・・・?と思いますが、最近は、ABS樹脂やポリカーボネートなどの固い樹脂(強化プラスチック)を使用したものが主流になっているようです。
一昔前より、軽さを重視したのでしょう。
高級メーカー・高級ブランドではアルミなどの金属製のものがあるようですが、値段が高いので選択肢には入りませんね。
実際、空港やホテルなどでぞんざいに扱われない保証はありません。
キャリーケースの素材はハードタイプがベスト!
結論としては、ハードタイプです。
頑丈優先です。
雨でも安心です。
収納方式
ファスナータイプ
ハードタイプでもファスナー式の方が多かったように感じます。
多少ならキャリーケースを立てたままでも出し入れができるということが最大の利点です。
ちょっと小物を取り出したいときには、優位性が明らかです。
ファスナー自体も多少はクッションの役割を果たすため、衝撃に多少の強みを発揮します。
欠点は、防犯面でフレームタイプに劣ります。
荷物が多いときの締めやすさは、どっちもどっちですね。
フレームタイプ
利点は、ただただ頑丈です。
荷物が多いときでも、ホットサンドメーカーのように、キャリーケースに体重を掛けて締めるという荒業も可能です。
また、雨を含めて液体の侵入を阻止しやすいです。
逆も真なりで、欠点は開けにくいことです。
出し入れするにはスーツケースを寝かせなくてはならず、露天商のようなスペースが必要になります。
ファスナータイプに比べて重いという事実はありますが、これは無視できる程度と思います。
そこが気になる方は、荷物の軽量化の方に重点をおいた方がいいでしょう。
キャリーケースの収納方式はフレームタイプがベスト!
結論としては、フレームタイプです。
頑丈さを選びました。
かぎ
シリンダー式
普通の鍵です。
かばんに付属しているタイプです。
ダイヤル式
3~4桁の暗証番号(数字)を合わせて解錠するタイプ。
鍵自体は自転車のワイヤー鍵でよくあるタイプです。
キャリーバックに内蔵していますが、暗証番号は自分で決定できる機能が付いているものが多いので、鍵をなくすリスクがありません。
マグネットロック
磁石付きの特殊カギを使用する方式で、ピッキングに強いらしいです。
ちょっとお高めですね。
TSAロック
アメリカ国土安全保障省(TSA)が認可した、特殊構造のロックです。
施錠された荷物については、運輸保安庁係官が錠機構を破壊することを認められており、破壊されたり内容物の盗難があったりしても損害補償は一切ない。
しかし、TSAロック機能が装備された荷物・錠前等は、持ち主が自分の鍵で施錠してあっても、運輸保安庁係官が専用の合鍵を用いて、随意荷物を抜き取り開錠し荷物を検査することが出来る。
そのため、米国領土(グアム、サイパン等も含む)から出航する航空機への預け入れ時にも、施錠して渡すことが出来る。
ということで、修学旅行でアメリカ合衆国領土に入る場合は、これを選んでいたほうがいいような気がしますね。
壊されるのは嫌ですので。
しかし、国内旅行なら選択肢に入れる必要はないと思います。
将来のことは将来考えるとしても検討する余地はありますが、現在でもたいていのキャリーケースがTSAタイプで販売されてきています。
消費者がTSAロックを選ぶから、製造者もたくさん作るという循環ができているようです。
南京錠
キャリーケースに鍵がついていなくてもチャックの穴に南京錠を取り付ける方法があります。
昔は私はこの方法を使っていました。
国際線で荷物を預けるときだけですけど。
キャリーケースの鍵はなんでもいい!
結論としては、なんでもいいです。
鍵などはないよりはあったほうがいいと思う程度ですね。
鍵を壊されるリスクよりも、ケースまるごと盗まれるリスクのほうが高いと思います。
しかし、鍵なしという状態は避けたほうがいいと思います。
キャスター
2輪タイプ
キャリーケースを立てておいても電車内や坂道などで動かないという利点があります。
重い荷物であれば、持ち運びはしんどいかもです。
動きが一方向に限定されるので、重たいキャリーケースには向いていないかもしれませんが、小型のキャリーケースであれば2輪タイプの方が便利です。
4輪タイプ
すべての脚にキャスターが付いているので、縦でも横でも自在に動かせます。
キャリーケースを引っ張る感じではなく、押すというか転がす感じです。
キャリーケースを立てて電車内で眠っていると、どっかに転がっていってしまうことがあるので要注意。
でも、4輪タイプでもタイヤロック機能があるものもあります。
足で抑えておけばいいという気もします。
キャリーケースのキャスターは4輪タイプがベスト!
結論としては、4輪タイプです。
修学旅行で使用するキャリーケースは大きく重くなるので、4輪タイプが便利です。
取っ手
ソフトタイプ
全体の重量を抑えるために、取っ手が柔らかいソフトタイプのものです。
樹脂製や皮革製のものがあります。
丈夫じゃないと思いがちですが、ぶつけられても明らかに壊れにくいです。
耐久性はソフトタイプの方が優れていると思います。
ハードタイプ
樹脂などが素材のがっしりした取っ手です。
重い荷物であれば、ソフトタイプでは手が痛くなってきますが、重い荷物の場合は、ハードタイプの方が持ちやすいです。
キャリーケースの取っ手はハードタイプがベスト!
結論としては、ハードタイプです。
重いキャリーケースはハードタイプでないと手が痛くなります。
といっても、持ち上げる回数を考えると、それほど多いとは思いません。
しかし、バスに積み込んだり、キャリケースを預けたりするシーンでは必ず持ち上げます。
それらを考えると、ハードタイプが無難かもしれませんが、優先項目にはならないと思います。
内装
メッシュポケット
最近は、ポケットは中身が見やすいメッシュ構造になっているものが多いです。
このポケットの数がメーカーごとに大きく変わります。
大きいものがひとつだけだったり、小さいポケットがたくさん付いていたり。
大きいポケットひとつだけであれば、巾着にでも入れてキャリーケースに入れておけばいいので不要だと思います。
ポケットはたくさんあった方がいいと思います。
ひっかけ式バックル
メッシュポケットの固定は、写真のように引っ掛けるだけです。
引っ掛けた状態です。
脱着がしやすいという利点はありますが、外れやすいことは確かです。
脱着の利点に比べれば、意図せずに外れてしまう確率は圧倒的に小さいです。
むっちゃ楽でいい感じです。
差込式バックル
ガチャンと取り付けるタイプです。
荷物が多くて、バックルが届きにくいときとか取り付けが面倒です。
また、取り付けるバックルの数が多いとこれもまた面倒です。
あまり壊れるものではありませんが、その点も少し気になります。
Xバンド
衣類などをキャリーケースに押さえつけるバンドです。
ないよりあったほうがいいと思いますが、たいてい付いています。
ハンガー
キャリーケースにハンガーが引っ掛けられるようになっています。
ハンガーに掛けたところで、服はどうせほかの荷物と一緒にグチャグチャになります。
このハンガーを有効に使うためには、荷物を減らす必要があります。
そんなことは不可能です。
大事な服は、専用のカバンを使いましょう。
キャリーケースの内装はこれがベスト!
フレーム素材などに比べて優先順位は圧倒的に低くなりますが、
結論としては、
・できるだけポケット多めのもの
・できるだけ引っ掛けバックルがいい
・Xバンドはあってもなくてもいい(普通は付いてくる)
・ハンガーはなくてもいい
キャリーケースを購入しました
中学生の娘も黒色でもいいと言ったので黒色を購入しました。
いろんなお店を回った検討した結果、このキャリーケースがベストと思い至って購入しました。
・66L
・ハードタイプ
・フレームタイプ
・TSAロック
・4輪キャスター
・ハードタイプ取っ手
ノイズレスキャスターとのことだけど、比較の対象は不明です。
この手のサインは無視して、自分がキャリーケースをどう使うのかを考えて選びましょう。
内装のオレンジ色がいまいち気に入らなかったようですが、内装なので妥協しました。
Xバンドは両面に付いています。
メッシュポケットも両面に付いています。
修学旅行後の感想
高校生の息子が修学旅行から大満足で帰ってきました。
キャリーバックで満足したわけじゃないのですが・・・
・バックルは引っ掛け式が絶対にいい。友達より荷物まとめが断然早かった!
・タイヤが大きめで動かしやすかった
・キャリーケースがちょっと大き過ぎた。もう少し小さくて良かった。
まとめ
高校生の修学旅行のキャリーバック選びについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
キャリーバックはもちろんですが、かばんの使い方は人それぞれですので、お店の方の意見や知人の意見は参考にしながら、自分の好みで選びましょう。
息子が一番気に入っていたのは、荷物まとめが友達より断然早かったという引っ掛け式バックルだったようです。
極論ですが、他はどれを選んでも大差がないのかもしれません。
楽しい修学旅行にするためにもキャリーバック選びの参考にしてくださいね。