香住鶴とは
酒好きにはご存知のことかと思うが、香住鶴は但馬地方の銘酒である。
口にされた方も多いと思う。
詳しい説明は不要である。旨いのだ。
なお、「香住鶴」は「かすみづる」ではなく、「かすみつる」が正解です。ここ重要ね。
香住鶴「蔵祭」
事実、酒好きにとって「香住鶴」が旨いことは、周知の事実であるが、この香住鶴の蔵元で春と秋の年2回、祭りが開催されていることを知っているだろうか?
私は、2018年秋(実は2018年春にも行った・・・)に訪れて、堪能させていただいたのでここにご報告いたします。
この祭り、なんと言っても無料で香住鶴をいただけることがポイントである。事実上、飲み放題となっているので噂を聞いた方もいらっしゃるであろう。
もちろんツマミは、屋台で買わなければならないが、出店でいろいろ売ってます。
当然ながら、お酒なども格安販売されていますので、当日飲めない人もオトクな祭りです。
酒蔵見学
この祭りは、単に呑むだけではなく、酒蔵ツアーも楽しむことができる。
予約することができるので、満席になる前に是非とも予約していただきたい。実は、酒蔵見学でしか飲めないお酒まであるのです。これは見逃せない。しかも、これも無料です。
酒蔵に雑菌は禁物である。
靴を脱ぐことはもちろん帽子もしっかり被らないと入ることができない。
入った途端に、謎の機械が並ぶ。酒蔵って感じじゃないが、とても衛生的だと思った。
酒米を炊いてます。炊くという表現はおかしいです。蒸しています。餅つきとかで薪で蒸してるけど、あんな感じで規模が大きいもののようです。
1回で1,500kgの米を4,000リットルの水で蒸し上げるとのこと。量が多すぎて、イメージが掴めない。誰がこんなに呑むのだ?ここに来ている奴らだな。困ったもんだ。
昔は米の上に乗って、麹と米を職人がスコップでかき混ぜていたとのこと。
さらに大昔は、口噛み酒で作っていたとのこと。
口噛み酒とは、口の中にいる菌で作った酒のことだ。口の中の米を噛んで唾液の中の菌ごと酒樽にもう一度戻す。その後、その菌によって酒になるのだ。
実際、酒を「かもす」という言葉は、「噛む」から来たのではないかとのこと。なるほど。(諸説あると思われるが)
結局は、麹作りが大事とのこと。杜氏の言葉は重い。
今まで使用してきた酵母のリストとのこと。酒をのんだのであんまり覚えていないが、日本には種類が少ないって言ってたかな?すいません・・・酔っ払いです。
そして、かき混ぜ体験(?)泡がブクブクでうまそうには見えません。匂いもきつい。すいません。実際、このままではまずいと言われていました。
ちょっと一人では飲めない量である。当たり前だが。
なお、ここでは、通常は火入れが二回入るとのこと。これで清酒になるとのこと。生酒というのは火を入れない酒である。まさに「生」である。
そして、このツアーでしか飲むことができない、できたての原酒を試飲できる!
この原酒がうまい。なんというか、「売ってない」って言われることが旨さを引き立てている気もするが、実際うまいと思います。おもわず、お代わりもいただきました。ありがとうございます。
きき酒名人大会
なんと無料で「きき酒名人大会」に参加できるのだ。飲めるだけで嬉しいのに、無料です。ごちそうさまです。
この大会も事前予約が必要です。空いてたら参加できるかもしれませんが、予約しないと参加は基本的にできないようです。
十分に飲んでから「きき酒大会」に参加するという根性は間違っているような気がするが、きっちり参加してきました。
そして、勝負のときは、あっさりやってきた。
名前を呼ばれて奥の会議室に。
会議室には、酒がずらりと並んでいる。
少しばかり緊張感がある。係員も厳しそうな雰囲気がないでもないが、きっと気のせいである。
まずは、大会ルールの説明である。
なんと驚いたことに、今回は前回までと違い、利き酒大会ではなく、度数当て大会に変更されていた。
五つの酒を飲み、アルコール度数ごとに並べるというものである。
簡単じゃねえか?
香住鶴よ、俺たちをなめてもらっては困る。
もちろん、時間制限はある。
大会の火蓋が切って落とされた!
脇目もふらずに飲む男たち。頑張っています。奥の方は見学者です。
そんなに時間が掛かるだろうか?
こんなの考えても答えは一緒じゃないかな?
あっさり終えて待っている人もいれば、しつこく何度も呑んでいる人もいる。
時間かけたら逆に酔っ払って分からなくなると思うのだがあるどうだろうか?
制限時間を終えて、お土産売り場で結果発表を待つ。
そして、結果が発表されて、表彰式である。
全問正解は8人中なんと5名、2問間違い(事実上1問間違い)が残りの3名というレベルの高い戦いであった。
優勝商品は、なんと「香住鶴大吟醸福智屋」である。高級日本酒です・・・いいんですか?香住鶴さん。
1問(自動的に2問間違いですが・・・)間違えた人も、リキュールを一本いただくことができました!ありがとうございます。香住鶴さん。
素晴らしい!香住鶴祭り!
次もきっと行こうと、固く誓った人が多かったに違いない。
阪神間から香住まで行くには運転手をチャーターするか、泊付きじゃないと厳しいところがつらいとこです。
日本酒好きは、頑張ろう!
「吟醸純米 生原酒」の量り売り
量り売りと言いつつ、720mLで販売されていますが、これが旨い!
そして、年に2回の蔵祭でしか買うことができないのだ。
みやげにこの「吟醸純米 生原酒」を飲ませてもらって、蔵祭に行かねばならんと決意したのである。
実は、これが一番の目的でした。
おすすめです。
酒粕も売ってるよ
私は、あまり興味がないのですが、酒粕も売ってます。これも結構な人気商品のようです。
興味のある方はどうぞ。