【FF式床暖ストーブ】エラーで停止したサンデンUF-70RXの内部を清掃してみた

FF式ストーブの前面パネルを外す DIYで快適生活
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FF式ストーブは優れものです

FF式ストーブは、部屋の空気を汚さずに快適な暖房器具です。正式には、密閉式石油ストーブと呼びます。我が家は、この快適なFF式ストーブを15年以上愛用していますが、今年になってから時おりエラーで停止します。なんとかエラーが出ないようにするために、ストーブ内部を清掃してみました。なお、我が家のストーブは、サンデン製UF-70RXです。

FF式ストーブとは

FF式床暖ストーブ

FF式FFは、強制給排気(Forced draught balanced Flue)の略で、燃焼用の空気を室外から強制的に取り入れ、排気は煙突を通して室外に出す方式です。ゲームで有名なファイナルファンタジー関連ではありません。

煙突と言っても、壁に突き出しているだけなので、それほど大層なものではありません。ここから、サンタさんが部屋に入ってくることは不可能です。しかし、燃焼空気を外に捨てるので、灯油を燃やしているにも関わらず部屋の中に燃焼空気が排出されないので部屋の中の空気が汚れず、燃焼熱と輻射熱だけを部屋で利用することができるという、まさに石油ストーブのいいところだけを取りだした製品です。

もう一つ利点があります。このストーブはONタイマーが付いています。石油ストーブには通常オフタイマーがあってもオンタイマーは付いていません。万が一を考えてのためでしょう。しかし、このFF式ストーブは、極めて安全なためオンタイマーで起動できるので、起きたときに部屋が温かい状態にすることができます。しかも、エアコンとは違って部屋が乾燥しにくいので、とても人に優しい製品なのです。

FF式ストーブの煙突

壁に突き出しただけの煙突です。小さいです。煙突の配管は二層管になっていて、中心部から排煙されます。給気は排煙筒の外側から吸い込みます。煙突内で給気の空気を排煙の熱で温めるわけです。少しのことかもしれませんが、熱効率は上がります。

FF式ストーブがエラーで停止する

FF式ストーブ運転中の通常表示

通常の運転状態です。このまま機嫌よく運転を続けてくれたらいいのですが、しばらくするとエラーが発生して、強制的に停止されます。

FF式ストーブのエラー表示

エラーが出て強制停止されました。E-90というコードが表示されています。

エラーの頻度は、日によって違います。感覚的には暖房が効いてきて暖かくなってくると発生するような気がしますが、気のせいでしょうか?エラーが発生すると強制停止します。スイッチを入れ直せば、運転を再開しますが、その後はすぐにエラーになったいり、しばらくきちんと運転状態が続いたりという感じでエラーの傾向が読めません。

E90エラー

E-90のエラーを調べてみると、「操作基盤ハーネス抜け検知」というエラーのようです。

確認事項として、「使用を中止する」と書かれています。参ったな・・・

サンポット
サンポットブランドのサイトは2023年3月31日をもって閉鎖し、長府製作所のサイトと統合いたしました。

ストーブ内部の清掃

FF式床暖ストーブ

長年使っているとはいえ、高い買い物でした。清掃で直ればラッキーということで、とりあえず内部を清掃してみます。メンテナンスの基本は清掃ですからね。

まずは、前面パネルと外してみます。

FF式ストーブの前面パネルを外す

前面の網を外すと一番下には、見事にホコリが堆積しています。厚さが5mmほどありましたので、最初は断熱材を敷き詰めているのかと思いました。いやいや、すごいなこれは!

ストーブの内部であっても熱のために上昇気流が発生するので、どうしてもホコリを吸い込んでしまいます。吸い込む以上はどこかに溜まるので、最終的にはこのような状態になってしまいます。

やはり定期的に清掃が必要なのかもしれません。当たり前かもしれませんが、ほったらかしでした。ネジ外すだけなんですけどね。

FF式ストーブの前面パネルを外す

前面右側のパネルを取り外しました。こちらもしっかりホコリが入っています。

FF式ストーブの内部を清掃する

「操作基盤ハーネス抜け検知」エラーですが、操作基盤からの配線の抜けはなさそうです。

しかし、こちらもすごいホコリです。ホコリは、刷毛と掃除機を使って取り除きました。奥の方は、エアダスターで吹き飛ばしました。エレコムのエアダスターは、ストーブを掃除するためのものではないのですが、パソコン関係の掃除のときに重宝しています。

エアダスターでホコリがさらに奥に詰まる可能性もあるんだろうなあと思いつつも、いつも使っています。やはり、使わないよりはいいと思っていますが、手が届かないし見えないところに使うものですので、なんとも判断が難しいです。

 FF式ストーブUF-70RXの操作基盤

操作パネルを取り外しました。裏側は操作基盤が丸見え状態です。ここにもホコリが溜まっています。

FF式ストーブUF-70RXの操作基盤のほこり

拡大するとこんな感じです。

エラーが出だしてから操作パネルを押さえると、エラーが解除されたり、表示が消えたりするのです。この状況から考えると、操作パネルが怪しいに決まっています。「操作基盤ハーネス抜け検知」エラーですので、ホコリによって信号線が短絡している可能性もないではない。

単純に線が抜けかかっているのかもしれませんが、それは大丈夫なようです。

原因がどうあれ、まずはホコリを除去しました。

FF式ストーブUF-70RXの配線図

正面右側のパネルの裏には、配線図が載っていました。メンテナンスを考慮したすばらしい製品です。このFF式石油暖房機UF-70RXは、サンデン株式会社のゼータスというシリーズでしたが、現在は、株式会社 長府製作所の関連会社であるサンポットエンジニアリング株式会社で販売されているようです。

FF式ストーブの側面

側面パネルを取ってみたら、こちらもなかなかのホコリ具合です。どうしようもないですね。

FF式ストーブの側面側の内部

写真で撮るとかなりのホコリが溜まっていることが分かります。今年になるまでエラーが出なかった方がおかしいと感じます。

清掃後の状態

FF式床暖ストーブ

問題なく運転しているように見えますが・・・?

清掃後もエラーが出ますが、エラーの頻度は減ったように感じます。もう少し様子を見てみます。

次の対策は、電線をしっかり引っ張ってみるですかね?あんまり変なことして、全く動かなくなることの方が怖いです。春はすぐそことはいえ、もう少し寒い時期が続きますので、なかなかガッツリいじる勇気が出ません。

まとめ

着飾ったモルモット

サンデンのFF式ストーブ(密閉式石油ストーブ)UF-70RXの内部の清掃についてまとめたDIYレポートはいかがだったでしょうか。

FF式ストーブは、石油ストーブのいいところだけを取り出した素晴らしい製品です。我が家では15年以上にわたって快適に使っていましたが、急にエラーが出て苦労しています。ガッツリ内部をいじってみる手はありますが、もう少し寒い時期が続くため、そうした勇気がありませんでした。そこでさくっと内部を清掃して、あわよくば復活と思いきや、エラーの頻度が減ったとはいえやはりエラーは出ます。簡単にはうまくいきません。

完全に直っていないので、このレポートが役に立つ方は少ないかもしれません。今回のE-90エラーが出た場合、メーカーは「使用を中止する」と明記しています。清掃や改造などを行うと火事になる可能性があります。あくまで自己責任で行ってください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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