バルコニーを改修するのでエアコンを取り外す
我が家のバルコニーを更新することになりました。
さて、バルコニ-を撤去するためには、エアコンの室外機を撤去しなければなりません。エアコンは古いので、この際撤去して新しいエアコンに更新しようと思いましたが、撤去だけでもそこそこの値段です。
電気屋さんに頼んで、新品のエアコンを取り付けるときに古いエアコンの撤去処分もしてもらう手もありますが、撤去と取り付けのタイミングが異なるので、きっと値段が上がると思います。
そこで、いっそのことダメ元で、「自分で取り外し・再取り付けをやってしまおう!」ということにしました。
今回は、室内機はそのまま置いておいて、室外機だけの取り外し再取り付けの作業です。
我が家の古いエアコンです。20年ものです。壊れていないし使用頻度も低いので、ずっと使っています。買い替えるよりも使わないことが一番の省エネです。買い替える理由がありません。まだまだ頑張ります!
エアコン室外機の取り外し
エアコンの室外機です。
こちらはガタがきている雰囲気もありますが、十分冷えますので問題ありません。
室外機の右側に配管や電源ケーブルの接続口があります。
カバーを外しました。
思っていたより綺麗です。
上側が電源ケーブル、下側が冷媒管の接続口です。
冷媒管の取り外し
まずは、冷媒管の送り弁を締めます。
3回転ぐらいで締まりました。プロの感覚がない素人は、開けるときの目安として覚えておきましょう。
エアコンを運転すると、冷媒が室外機から室内機に送られ、室内機で熱を放出して室外機に戻ってきます。
今回は、室内機への冷媒の送り弁を締めてから、エアコンの運転を行います。送り弁を締めているので、冷媒は室外機に溜まったままで、室内機側の冷媒を室外機に集めることになります。冷媒を室外機に回収する作業です。
この状態で、冷媒の戻り弁を閉じると室外機に冷媒が閉じ込められるので、安心して冷媒管を取り外すことができます。
上側の細い配管が室内機送りの配管です。まずは、このボルトの頭のような蓋を開けます。
蓋を開けると弁本体が現れます。写真のように六角レンチで弁を開閉できます。
まずは、上側の冷媒送り弁を閉じます。
そして、ガンガンに冷房運転を行います。
しばらく運転して、冷たい風が出てこなくなったら、冷媒が室内機に送られてきていない証拠です。
冷媒を戻りきれずに作業を進めると、元も子もありません。それこそ業者を呼ばなくてはなりません。慌てずにじっくりやりましょう。
冷たい風が出てこなくなったら、冷媒の戻り弁を閉じます。
5回転程度で締まりました。戻り弁は全開にしている感じでしょうか。
弁の開度はプロのマネをするに限ります。
これで、冷媒が室外機に閉じ込められました。
室内機の運転を停止して、室内機のコンセントを抜きます。
弁(バルブ)の蓋を閉めた後、冷媒管を取り外します。
「しゅーううううっ」て感じで冷媒管内のガスが抜けました。思ったより抜けてる気がしますが?
不安になるな。
でも、取り外す際にまったくガスが抜けないということは理論上ありえないので、気にしないことにします。
これで冷媒管の取り外しは完了です。
電源ケーブルの取り外し
室外機カバーの上部に電源ケーブルの接続口があります。
電源ケーブルが刺さっている上部の穴をマイナスドライバーで押しながら、ケーブルを下に引き抜きます。
長年、刺さっていたためか結構固めでした。
3本とも抜きました。
どの色のケーブルがどこに刺さっていたか覚えておかねばなりません。
取付時に接続先を間違えると壊れます。
室外機の電源は、交流100Vですが、いわゆるプラスとマイナスとアースの3本です。
これで、室外機は室内機と完全に分離しました。
養生
結局、これが一番大事だと思います。
再取り付けまで雨が降るかもしれません。
この養生をしっかりやるかどうかはとても重要です。
今回は、養生テープとナイロン手袋を利用しました。
ナイロン手袋は使い捨てです。
冷媒管の先にナイロン手袋を被せました。
単にテープを巻くよりもホコリ等が入ってこないと思います。
さらに、養生テープを巻きます。
水没することはないので、これだけ巻いていれば問題ないでしょう。
冷媒配管の受け口も養生テープを巻きまくりました。
カバーを付ければ取り外し完了です。
工具
今回使用した工具です。
なんだかんだでいろいろ使っています。
一番左のモンキーレンチは大きめがあると便利ですね。
次のアンギラスと呼ばれたり、ウオーターポンププライヤーと呼ばれたりするやつですが、水関係の作業ではよく使います。
今回の作業でもとても便利でした。
このページを見ておられる方は、レンチセットを一式持っていると思いますが、これはセットじゃないと意味がない道具ですね。
DIYでは、小さいものをよく使います。小さいものほど、よくなくなりますので困ります。
六角レンチもよく使います。
これもなければ作業を始められません。こっちは大きめの方をよく使いますね。
養生テープは何かとよく使う必須の道具ですね。
剥がしやすいというのはとても便利なことが多いです。
我が家は冬は冷風を防ぐために窓の通気口に貼っています。春に簡単にはがせることで重宝しています。
エアコン室外機の取り付け
エアコンの室外機は古いままですが、バルコニーが新しくなりました。
電源ケーブルの取り付け
室外機の取り付けは取り外しと逆の作業を順にやっていきます。
マイナスドライバーで電線接続箇所の穴を押しながら、電線を押し込みます。
接続する場所(色)を間違えないようにしましょう。
冷媒管の取り付け
元の冷媒管を同じ場所に繋ぎます。
変な力が入らないように軽くつなげましょう。
上側が細い配管(室内機に送る配管)、下側が太い配管(室外機に戻る配管)です。
締め込みがきつすぎると、配管が潰れて隙間ができて冷媒が漏れるおそれがあります。
冷媒の室内機への送り弁を開きます。
弁は締めたときと同じ程度に開きました。3回転程度開けます。
細い配管の方が送り配管です。
冷媒の戻り弁の下に穴があります。
この穴を押さえると冷媒管の中の空気が抜けます。
取り外し時に冷媒管が開放されるため、多少の空気が入っています。
冷媒を送った後に、少しだけ空気を抜きました。冷媒の濃度が落ちるのを防ぐためです。軽くしか抜きません。冷媒自体が抜けると元も子もありません。
戻り弁を開きます。これで冷媒が室外機と室内機の間を循環することができます。
試運転
電源を入れて、試運転を行います。
しっかり冷えますか?運転開始時はドキドキしますが、冷えると安心します。
配管に石鹸水を塗ってガス漏れを確認するといった作業をするのも手です。
冷媒が徐々に漏れていると冷えなくなってきます。冷媒ガスの漏洩は環境的にもまずいのでしっかり気をつけましょう。
我が家は特に問題なく一月以上経過してもしっかり冷えています。この先もエアコンが壊れるまで使い倒します。
まとめ
エアコンの室外機だけを取り外して、再取り付けするというDIYレポートはいかがだったでしょうか。
エアコンは動かなくなったら困ることと、ガスを放出すると環境に悪影響を与えるために、常に業者を呼んで作業をしてもらっていました。といっても、自分で作業するシーンというのはこれまでほとんどなかったのですけど。
今回の作業のポイントは、冷媒ガスをしっかり回収することに尽きます。ほかの作業は難しくありません。注意する事項として、復旧後も冷媒ガスを漏らさないように配管の接続に留意することぐらいでしょうか。
なんにしても、今回は、エアコンを更新する費用に比べれば格安で作業を終えることができました。ほぼ0円です!同じ境遇の方の参考になればと思います。