【ビオトープの水不足対策】雨樋をつなげると小雨でもすぐに満水になる!

池へ続くパイプ DIYでビオトープ
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ビオトープの水不足対策は雨水の有効利用にあり!

日本の夏はどんどん暑くなっていっている気がします。困ったものです。

暑い夏は、生き物にとってはいい(良くないかも?)かもしれません。しかし、当然ですが。ビオトープの水はどんどん蒸発していきます。1週間に1度ぐらいザァーと雨が降ってくれてもいいのですが、なかなかうまくいきません。たまに、小雨が降ることがあったとしても、まさに焼け石に水です。水位になんの変動もない(と感じる。)のです。

そこで、ちょっとした小雨でも屋根に降った水をすべてビオトープに流し込んでやろうという作戦を実行してみました。

全体的にいい感じだと思いますので、お読みください。

ビオトープの水が減ると何に困るのか?

庭のビオトープの水が減って水位が下がってくると、いろいろな問題が出てきます。

水温が上がる

熱い水たまり

水量が減ってしまうと、当然ながら水温が上がりやすくなります。

水温が上がると、ホタルの幼虫のカワニナは水温30度を超えると死んでしまいます。

水温が上がる水ではホタルは育たないのです。

しかも、真夏の日が当たるビオトープの水温は30度どころではありません。当然ですが、魚やアメンボなどもダメージを受けます。ザリガニなどは暑いと水面に上がってきますので分かりやすいです。サワガニは高温になるとすぐにいなくなります。

できるだけ水温を上げないようにすることは、庭のビオトープの基本方針といっていいでしょう。

水質が悪化する

池の藻

水位が下がると全体の水量が減り、水質が安定しません。さらに、水温が上がるわけですから、水質は悪化していく一方です。

実際、水温が上がると藻は生えやすくなります。生き物が食べるスピードと藻が増えるスピードとのバランスが崩れているんしょうかね。藻が生えてまず気になることは、見た目が悪くなることです。メダカも泳ぎにくそうだし、水面に近づきにくくなる感じです。生き物への影響はすぐには分かりませんが、悪い影響がありそうな感じです。

見た目は置いておいても、水質が悪化することは避けたいです。

水質が悪化すると、当然生き物たちがダメージを受けます。

そのため、水位の低下は可能な限り避けたいのです。

ポンプの負担が大きくなる

ポンプを移動しない限り、ポンプの吸込口の位置は変わりませんが、ビオトープの水位が下がってしまうとポンプが水を持ち上げるトータルの高さが上がるので、ポンプの負担が大きくなります。

コップのオレンジジュース

コップに満タンのジュースをストローで吸うときと、少なくなったジュースをストローで吸うときとを比べてどちらが大きな力が必要かを考えれば分かりますね。

水位が少ない状態が続くと、ポンプのフル運転が続くので、ポンプの寿命が短くなることはもちろんですし、微々たるものとはいえ電気代も上がります。

見た目が悪くなる

水位が下がると、ビオトープの縁の石が露出して目立ちます。

石が見えるだけならいいのですが、防水シートも見えてきます。防水シートは黒いので見えるとかっこ悪いです。できるだけ石などで覆っておきたいのですが、すべて覆うと石の体積の分だけ水量が減るので、石を入れることは必要最小限にしたいです。

水中の防水シートを土で覆うにしても、最初こそ傾斜部分であっても土を押さえたりすれば隠すことはできますが、徐々に土が崩れて下がってきて防水シートが見えてきます。大量の土を入れればその問題は解決できるかもしれませんが、ビオトープの底が浅くなるので、本末転倒です。

水位が減るということは見た目に何のプラスもありません。

水道水を入れることで解決できるが!?

散水栓

もったいないですが、あまりに水位が下がりすぎると水道水を入れるしかありません。

これはビオトープに雨樋をつなげていたとしても、渇水になれば同じことをする必要があるのですが、当然ながら雨樋をつなげると水道水を入れる回数がぐっと減ります。

また、渇水時期に水道水をビオトープに流し込むこと自体、水を無駄遣いしているのではないかという葛藤を抱えます。ちなみに、我が家は雨樋をつなげてからは、ビオトープに水道水を入れることはありません。

我が家はビオトープ補給用の雨水タンクを置いています。渇水になると、雨水タンクの水をビオトープに流し込んでいます。水道水と違って、水温が高いことが難点です。水が少ないよりはマシだと思って、流し込んでいますが…

水道料金には、上水道料金と下水道料金の2つを合わせたものですが、水道メーターは上水道にしか付いていません。つまり、上水道のメーターの読みで下水道料金も払う必要があります。つまり、庭の散水やビオトープに入れる水の下水道料金はタダ払いということになるわけです。

損した気になるので、ビオトープに水道水を流し込むことはできる限り避けています。細かい話ですが、水道料金には、そういう一面があります。

雨樋をビオトープにつなげる

「五月雨を集めて早し最上川」の原理です。最上川でなくても、「にわか雨集めて水増しビオトープ」です。さすがは、松尾芭蕉ですね。ビオトープに雨樋をつなげることまで読んでいたとは、さすがです。

雨樋をビオトープにつなげる模式図

我が家のビオトープに雨樋を繋げる概念図です。

雨樋は雨水桝に接続していますが、それを取り外して、ビオトープに送ります。ビオトープでオーバーフローした水は、雨水桝に戻すという計画です。

模式図の番号について以下に補足します。

1 雨樋の水は一気に増えます

家の雨水桝を覗いてみたら分かりますが、小雨であっても侮れない水量が流れています。この水をビオトープに入れない手はありません。

2 以前は雨水桝に流れていた

いうなれば雨水をすべて捨てていたわけです。ビオトープを作ると雨水でさえ捨てるということがもったいなく感じてしまいます。一つは、水量としての水。もう一つは、熱源としての水です。ビオトープに流せば水温を下げられるのに、その熱源(冷源?)を捨てていたのです。

3 雨水桝への雨樋をビオトープにつなげる

これまで雨水桝に流れていた水をビオトープに流すためのルートです。この部分はパイプの切断作業があります。

4 雨樋の水はビオトープに流れ込む

小雨ではそこそこの流れですが、大雨になるとすさまじい勢いでビオトープに水が入ってきます。

5 オーバーフローの排水溝

排水口は、大雨のときに必要です。庭が水びたしになりすぎるとメダカは庭で泳ぎだします。雨が上がるとメダカが死んでしまうので、ビオトープの水が溢れる前に水を流します。

6 雨水桝に流す

雨樋が元々つながっていた雨水桝にオーバーフロー管をつなげます。

7 雨水桝から道路側溝へ

これまでと同様に道路側溝に水は流れていきます。

雨樋をビオトープにつなげる作業の詳細

樋と水洗柱

雨水桝のあたりを少し掘った状態ですが、配管は元の状態のままです。計画では、屋根から降りてきている雨樋はビオトープに直接向かってもらいます。

模式図では書いていまが、写真左の水洗柱の排水も雨水桝につながっています。

 

話はそれますが、水桝の蓋には網戸の網をかぶせています。写真はその網を剥がした状態です。この雨水桝は完全に埋まってしまっている状態なので、土が入り込まないようにするための網です。

池へ続くパイプ

ビオトープに雨樋をつなげると、大雨のときにはビオトープにとんでもない量の雨水が流れ込みます。そうなると、ビオトープが溢れて庭が水びたしになるというのもイマイチというか、メダカなどが庭に逃げ出すと雨がやんだときに死んでしまうので、オーバーフロー管を取り付けます。

後からオーバーフロー管を新たに取り付けるのは、大変な作業ですが、給水管と同時にオーバーフロー管も作ってしまえば、一石二鳥レベルです。

ビオトープとの接続口はパイプの位置がはっきり決まってから切断します。特にオーバーフロー管の高さでビオトープの水位が決まりますから、慎重に切断しましょう。雨水の給水口もギリギリ低い位置にしないと飛び出てしまって目立ってしまうので、見栄えを意識してできるだけ低い位置で切断します。

池の接続口

パイプを切断しました。オーバーフローの受口の位置あわせは、防水シートとの絡みでそれなりにシビアです。まあ、多少雨水が漏れたところで庭ですので気にしなくていいでしょう。大雨のときだけ使うものと考えましょう。

また、オーバーフローの排水口にはメダカなどが流れていかないように網をかぶせることも必要です。

オーバーフロー管口の網

雨の後のオーバーフロー管口の状態です。落ち葉が引っかかっています。網の目はそこそこそれなりの大きさですが、メダカは減っていないので、問題ないと思っています。

落ち葉などは定期的に捨てましょう。

 

実は、この管口の網をどのように取り付けたらいいのか悩みました。オーバーフロー管に流れて詰まってしまったら大変です。

オーバーフロー管口の網の作り方

まずは、長さ1cmほどのオーバーフロー管と同じパイプを作ります。このパイプに切り込みを入れて、小さな網をかぶせます。この網とパイプをオーバーフロー管の管口にはめます。切込みを入れたパイプは広がろうとするので、管口にちょうどハマるわけです。

なかなかいいアイデアだと自画自賛しています。

樋と水洗柱の接続

雨水桝へのパイプの接続作業です。

雨樋の水はビオトープに直行します。ビオトープからのオーバーフロー管と水洗柱の排水は接続してから雨水桝に接続します。

排水は雨水桝に接続

雨水桝の接続口です。

水洗柱の排水が、ビオトープ側に流れ込まないようにしなければなりません。オーバーフロー管に汚い水が常時貯まっていることができるだけ避けたいです。

そのため、オーバーフロー管のなるべく低いところを雨水桝に接続する形で取り付けましょう。

雨樋をつなげた効果

当然ですけど、かなりの効果です。少しの雨でも池は満水です。いい感じです。雨が降ると嬉しくなります。

大雨が降ったときの池はものすごい状態です。池の水は何回入れ替わっているのか分かりません。

そして、大雨後の池の水はかなりの透明度です。池の微生物も流れまくっているのかもしれませんが、微生物は無限といっていいほどの量が生息していますので、問題ありません。

自然界では、大雨が降ったあとの川はそんな感じなのかもしれません。上流から新たに流れてくるものがあるとはいえ、今あるものをほとんど押し流してしまいます。そうした環境に耐えた生き物だけが繁栄していくのでしょう。ちなみに、メダカも流れていないようですし、生態系には影響がなさそうに見えます。

また、水温が急激に下がっていることも嬉しいです。作る前に考えていなかったことです。ビオトープの水が足されるという状態ですが、水面近くの比較的温かい水から順に押し流されているため、ビオトープの水が入れ替わっている状態になっているようです。嬉しい誤算でした。

まとめ

ハッピーモルモット

ビオトープの水不足対策として雨樋をつなげることによって解決することについてまとめましたが、いかがだったでしょうか。

庭のビオトープは、晴天が続くと徐々に水位が下がってきます。水位が下がると様々な悪影響がありますが、我が家の場合は、水位が下がることによって水温が上がることが一番気がかりでした。当然ですが、雨水が大量に入ってくると水温も一気に下がります。

生き物たちも一息つけると思います。

ビオトープの大きさにもよりますが、庭にビオトープを作るときは、雨樋の水を入れることを検討してはどうでしょうか。

DIYでビオトープを作って遊ぼう!
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