自転車置場の屋根の波板が台風で壊れました
2018年にやってきた強烈な台風は、関西国際空港の連絡橋に貨物船が漂流して衝突するなどして機能不全に陥りました。
そして、なんと我が家の自転車置場の波板の屋根さえも飛んでいってしまうという甚大な被害をもたらしました。
台風はかすめるだけで十分です。
困ったものです。
といっても完成してから10年以上経過しているので、波板の経年劣化が最大の理由かもしれません。
まずは撤去
分かりますかね?
曇り空なので、分かりにくいですね。
波板を下から見ているのですが、かなりの部分の波板がなくなっています。
雨が降ると面倒です。
自転車置場には屋根があることが当たり前になっていたので、この付近では雨に当たらないのが当たり前になっていました。
人間の慣れに気づくときは、こんなときなのでしょう。
ちなみに、自転車置場の下ではぶどうを栽培しています。
ぶどうは雨に当たらないように育てると美味しい実が付きます。
しかも、ぶどうは、人類が最初に栽培した植物とも言われています。
つまり、簡単に育てることができる植物なのです。
実際、売り物にできるレベルのぶどうは育てられませんが、自宅でおいしくいただくレベルのぶどうを育てることは簡単です。
自転車置場の紫外線もカットできるし、ぶどうも収穫できるし、おすすめです。
是非ともやってみてください。
屋根から外した波板です。紫外線の影響か劣化が進んでいます。
折り曲げただけで簡単にバキバキ砕けます。
屋根の骨組みから取り外す際も砕けます。
状況によっては、養生をした方が後片付けが楽かもしれません。
ポリ袋1袋に砕いた波板が2枚分入りました。
細かく砕かないと袋に入れにくいし、破れやすいです。
撤去作業はめんどうですね。
破損した波板をすべて撤去したところです。
写真の手前と奥に波板が残っています。
手前の奥の部分は、数年前に追加で設置した新しい波板なので、まだまだ劣化していません。
そのため、今回は、これらはそのまま残置しています。
なお、傘釘の傘は劣化して、ほとんどの傘がなくなっている状態でした。
残った釘は、釘抜きで抜きました。
この釘もかなり錆びついていて、釘の頭が小さくなっていたので、釘抜きで抜きにくい状態でした。
我が家の釘抜きは、100均で買ったものを使っています。
かなり使えます。
100均の釘抜きは、いい仕事しますね。
波板張り作業
材料
- ポリカ波板 クリア 9尺 6枚
- ポリ連結傘釘 白30連(9本✕30セット)
波板は、透明の「クリア」を使いました。
我が家の場合は、ぶどうを栽培しているということもあるのですが、波板は明るいものがいいですね。
晴れた日は、気持ちがいいです。
波板の幅は、長さに関係なく共通で655mmです。
長さは製品により異なります。
うちの場合は9尺(2,730mm)を使用しました。
私は、ホームセンターで購入しましたが、9尺もあれば重いし、長いしで運ぶのは一苦労でした。
こんな苦労をするぐらいなら、通販で買った方が得なような気がしました。
波板を止めるときに使う釘が傘釘です。
一般の釘とことなり、雨が滲み込まないようにプラスチックの傘が付いています。
また、釘には返しが付いているので、通常の釘と比べると抜けにくくなっています。
傘釘は波板に比べると安いと感じます。
ただの釘に傘がついているだけなんですけどね。
この傘が重要なのですけど。
途中で足りなくなって買いに行くのはいやなので、ガッツリ買っておいたほうがいいと思って多めに買いました。
波板の取り付け方向
波板を取り付ける前に重要な確認事項があります。
波板は太陽に向ける方向が決まっているものがあります。
この写真で見えますかね?
アイリスのマークと「ポリカ波板」の文字の上に赤文字で書いていますね。
「この面を太陽のあたらない側に使用して下さい」
紫外線による耐性が異なるようですので、波板の表と裏を間違えないように施工しましょう。
波板の仮置きは必須作業
そこのあなた!
いきなり傘釘を打とうとしていませんか?
ダメですよ。
まずは、波板を完成形のように置いてみてください。
波板は、原則2.5波以上重ねて施工します。
風雨がと強いときでも雨が滲み込んでこないようにするためです。
しかし、場所によっては、いやいやほとんどの場合は、バランスを考えて波板を重ねて取り付けないときれいに完成できません。
ということで、まずは波板を並べてみてください。
どこで波を重ねていくか、決めてしまいましょう。
別の波板のDIYでの経験です。
波板を重ね過ぎると、雨が入ってきたのか結露が原因なのか、波板の間にカビが生えました。
波板の傾斜が緩かったこともありますが、重ねる部分が、多ければいいってことでは内容です。
傘釘の打ち込み位置を考える
波板の配置が決まれば、次は傘釘の打ち込み位置を決めます。
これも少々頭を悩ませます。
傘釘は5波ごとに1本必要です。
でも、波をたくさん重ねているところには傘釘を打った方がいいのではと悩んでしまいます。
DIYなので、そこまで理論的に考える必要はありません。
傘釘も多めに打っておけば心配は必要ありません。
なお、縦方向(雨が流れる方向)は、等間隔で打つと見栄えがきれいです。
実際の取り付け作業は理論どおりにいきません
2.5波以上重ねて止めるという波板ですが、我が家の場合は、2.5波を続けると最後の1枚が7波以上重なってしまいます。
見た目にちょっとかっこ悪い気がするので、全体を3.5波重ねて並べてみると、最後の1枚は1.5波しか重ねられなくなります。
そのため、2.5波と3.5波をバランスよく配置するしかありません。
見た目を考慮して配置を決めるしかありませんね。
傘釘は5波ごとに1本必要なのですが、実際は自転車置場の骨組みの木材に傘釘を打ち込む必要があります。
つなり、波板の波単位で傘釘の位置が決まるわけではなく、下地材の間隔で傘釘の位置が決まります。
自転車置場を作るときに、波板の波の数に合わせて木材を組めば完璧でしたね。
それもきっと難しいと思いますけど。
我が家の場合も当然理論どおりに打つことができません。
だいたいのことろ、6波ごとに1本という状態になりました。
傘釘は余ります。
仕方ありません。
傘釘は雨水が侵入しないように波の山で打ちましょう。
波の底(雨が流れるところ)で打つと雨水が傘釘をしたって波板の下に滲みていきやすくなります。
また、波の底に傘釘を打つとすぐに釘が錆びてきます。
必ず波の山で傘釘を打ちましょう。
また、傘釘は力いっぱい打ち付けたくなるのが人情です。
力を入れすぎると、波板が木材にめり込むようにひしゃげます。
なるべく打ち付けた方が風で飛ばされないような気がしますが、気のせいです。
直線的に取り付けられた波板のほうが風の抵抗を受けにくいし、雨水も滞留しにくくなりますので、傘釘は打ち込みすぎないように注意しましょう。
今回使用した9尺の波板は長い方だと思いますが、長い波板の場合は、最初はきれいに取り付けができたと思っていても、波板を順に取り付けていくと上方と下方でずれていたことがありました。
実際は、自転車置場の骨組みが曲がっているのかもしれません。
釘を2本以上打ってしまうと、やり直しが大変です。
実際、何度かやり直しました・・・
思った以上に苦労して完成しました。
玄関から駐車場までの間に自転車置場を作っていますが、駐車場に行くときに雨に当たらないのは本当に便利です。
自転車置場の屋根というよりも、駐車場に行くまでの通路の屋根という位置付けのほうが重要なのかもしれません。
波板が復活して自転車置場の屋根のありがたみを再認識しました。
まとめ
台風のために壊れた自転車置場の屋根の波板を張り替えたDIYレポートはいかがだったでしょうか。
波板は、安いけど壊れやすいことと安っぽく見えることが欠点ですが、台風の直撃でもない限り十分にその性能を発揮します。
また、施工も簡単でDIY向きの製品と言えるでしょう。
DIYでガルバニウム鋼板を使っている方もいらっしゃいますが、雨仕舞も難しいし、施工そのものも難しいです。
実際に、波板はそこまでかっこ悪くないと私は思っていますが、さてどうでしょうかね。
波板の取り付けは、簡単ですけどポイントがたくさんあります。
それさえ気をつけていれば、大きな問題もなく完成すると思います。
悩んでいるのなら、是非とも挑戦してみてください。
- 波板は太陽に向ける方向が決まっている
- 波板を仮置してから取り付けする
- 2.5波以上重ねて波板を設置する
- 傘釘は5波に1本以上
- 傘釘は波の山に打つ
台風でポストも壊れました・・涙
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